ベイタウン旅行倶楽部

国道14号沿いの元「どさん子」ラーメンの店
ラーメン みそ膳
ベイタウン旅行倶楽部
[ベイタウン周辺INDEX



太めのしこしこ麺。やや縮れてるかな。
息子と一緒に昼食をどこかで外食することになった。ファーストフード大好きの息子との食事だとついつい息子の意見に従って、安、近、短の路線になってしまう。いや、息子のせいにしてはいけない。それは私も同様だから。しかし、今日は、絶対にちょっとうまいラーメンを食べてみようということになった。それも、近場の海浜幕張駅周辺じゃなくて、あまり行かない地域、つまり、ちょっと離れた辺りに行きたいと考えた。

そこで思いついたのが2つ。かつてラーメンショップだった357号沿いの、東関道を東京方面へ行く乗り口のちょい手前左側にあるラーメン店(現在の店名は分からない)。もうひとつは、かつて、おそらく「どさん子」と名乗っていたラーメン店。現在は後から「みそ膳」だということが分かった。そのどちらも前身の店(経営者が変ったかどうかは不明)をよく知っている。まだ海浜幕張の駅前が充実していない頃、いや、もっと言えば、海浜幕張にWBGさえ無かった頃から、週に一度くらいのペースで通っていた店だ。

どちらも、うまい具合に高速の手前にある。「ラーメンショップ」は前述の通り東関道、「どさん子」のほうは京葉道路に乗る前の腹ごしらえとしては最高のポジションなのだ。しかも「どさん子」は複合施設で、そこそこ広い駐車場があって、買い物もできるのだ。当時、今から何年前だったか、それはハス向かいにある電気屋が「100万ボルト」だったか、その後の「おかじま電器」だったかの時代、その「どさん子」のある商業施設の核店舗は「西友」だった。ヨーカドーも、カルフールも無い時代の幕張にとっては一番でかい商業施設でもあった。

そんなわけで、ラーメン好きでなくても、ついつい「どさん子」に寄ってしまうのであった。あれから十年以上は「どさん子」では食べていなかった。そういう懐かしさもあって、今日は「どさん子」にしてみた。元ラーメンショップはまたいずれかに訪問してみたい。ラーメンショップ系にしても、札幌ラーメンにしてもイマドキの味じゃないのがワタシ的には食べてみたい理由のひとつだった。今から三十年以上前は、一般的に関東だと、札幌ラーメンか、そうでないラーメンかという選択肢しか無かった。それくらい札幌ラーメンは勢力が強かった。それが二十年前くらいから徐々に九州ラーメンというか、とんこつラーメンが勢力を拡大し、そして今から十五年くらい前になると札幌ラーメン系がどんどん減少し始めたのだ。

漫画を読みながら食べる営業マン(たぶん)の後ろ姿。テレビを観ながら食べる人も多い。
その西友のところにあった「どさん子」も行ってみたら「みそ膳」になっていた。もう何年も前に店名が変っていたのかもしれない。ただ、電飾看板の裏側にこっそり熊のオブジェを隠していたので、そこが「どさん子」であったことは明白である。建物全体に漂うダサさもあまり変り映えがしない。中に入ってみても、かつて馴染んだ「どさん子」の雰囲気だった。ブラウン管のテレビに、テレビ台にしているカラーボックスの中には漫画本がぎっしり入っていて、客はそれを読みながら麺をすする。まったくお洒落じゃない昭和の雰囲気がそのままだった。

そうそう、これこれ。この雰囲気こそ、全国にどこにでもあった「どさん子」なのである。おっと、しかし、今日では「みそ膳」なのだ。店内には5、6組の客がいた。そこそこ繁盛しているようだ。おばちゃんが注文を取りに来る。私はかつての懐かしさから「札幌みそラーメン」にする。息子は「信州みそラーメン」にする。店名からかして「みそラーメン」の専門店なのだが、かつてのように「札幌だけ」というのではなく、全国のみそラーメンを一堂に会したようなメニューになっている。後で調べたら、ホッコクという都内に本部を置くラーメンチェーンのフランチャイズであった。そう、ホッコクはかつて「どさん子」のフランチャイズだった。

なるほどそれで謎が解けた。ま、しかし単にうまいラーメンを食べにきただけなので、系列がどうしたこうしたはあまり関係ない。さて、さっそく注文の品がやってきた。面白いことに、札幌ラーメンだとどんぶりに「札幌」と墨文字で大きく書いてある。信州ラーメンだと「信州」である。どんぶりそのものは大きめ。それは嬉しい。まずはひと口スープをすする。うまい。そして懐かしい。そうそう、これがあの懐かしい「どさん子」の札幌ラーメンの味だ。鳥ガラと味噌の絶妙なバランス。そして太めのストレートの麺。もちもちっとした食感が嬉しい。コシもちょうど良い。息子の注文した「信州」も味見をした。「札幌」を更にコクを強めた味だった。これまたうまい。メニューが豊富なので、また何度か来て、毎回違うメニューを注文してもいいかもしれない。

半分くらい食べたところで、生にんにくを足して、食べる。これがまたうまさを倍増させる。急にターボが効いたような感じだ。食後に人と会わなければ、生にんにくをもっとばっちり効かせるところだが、そうもゆかない。そうだ、イマドキのラーメン屋にはすりおろした生にんにくなんて置いてない店が多い。それはいかんな。とにかく満足、満足だった。私は大盛り(100円アップ)だったので、腹がいっぱいになる。幸福な気持ちで帰宅する。幕張では歴史のあるラーメン屋だけど、まだまだ健在なのが嬉しい。それから愛想の良い旦那さんの笑顔も嬉しかった。

(「どさん子」の時の経営者と同じかどうかは不明。)

2009/6/16 Zaki


左:外観。かつての「どさん子」とほぼ同じ。ドーム型のテントの下には熊のオブジェが。
右:カウンタ席。ここも殆ど変っていない。


左:どんぶりには品名が書いてある。
右:豊富なメニュー。殆どが味噌味。しかし、塩ラーメンに、カレーや牛丼もある。



みそ膳(幕張店)
TEL 043-272-5644
住所 千葉県千葉市美浜区幕張西2-1-3
営業時間 ???

胡麻みそらーめん 720円
八丁みそらーめん 720円
札幌みそらーめん 720円
信州みそらーめん 720円
西京みそらーめん 720円
とんこつみそらーめん 720円
玄海みそらーめん 720円
みそ担々めん 820円

株式会社ホッコク
http://www.hokkoku.net/index.html




■新都心を散策 ■見浜園の紅葉 ■浜田川を遡る旅 ■ホテル・スプリングス
■幕張 食べ歩き(ラーメン編) ■幕張 食べ歩き(いろいろ)
■カレー屋デュワン ■マハラジャ幕張店 ■ティーヌン幕張店
■幕張の浜 ■幕張の海(打瀬徒然写真集) ■釣りを楽しもう ■シーバス ■3日連続釣行記 ■アカエイおじさん
●釣り情報サイト 「ボラの巣」 ■初夏のエステシティとその周辺 ■行き止まりの街・幕張本郷の考察
■14号の向こう側が本当の幕張なのだ(元祖・幕張/2003)
■幕張銀座の存在を知ってました??/2003  ■京成幕張駅周辺(2007 秋) ■辰巳ラーメン ■辰巳ラーメン(2)
■我らの鎮守様・子守神社  ■その後の子守神社 ■昆陽神社  ■三代王神社  ■大須賀山  ■ハルピン飯店
■みそ膳 ■らーめん開 ■栄たこ ■コスモスとJA千葉みらい


Oretachi's Homepage Makuhari