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浜田川を遡る
浜田川を遡る] [浜田川を遡る旅(続編)] [浜田川を遡る旅(幕張新都心界隈)



新都心を流れる浜田川は、アーバンな感じなのだが・・・


浜田川の上流は・・・

花見川の水源というか一番川上は、印旛沼であり、それを知ってる人は多い。
しかし、マリンスタジアムの脇を流れて東京湾に注いでいるあの浜田川の水がどこから来るのか、知ってる人は少ない。まあ、水源までは知らなくともよいけど、しかし、浜田川を思い浮かべると、うーむ、新都心のエリアしか知らないぞ、という方も多いのである。

ということで、前回、こんなイントロからスタートした。反響はあんまりない。だが、約1名が一応だけど、反応してくれている。「またくだらないけど、オモシロそうなことやってるネ」と言ってくれた。まあ、一人でも興味持ってくれりゃ、いいか!と、慰めている。いやいや、一人だけで十分。 >>> 前回の浜田川探索


さて、前回は、上の写真のところ(下の地図のA地点)まで来た。ここから先はトンネルになっていて、総武線をくぐってまた向こう側で露出するのだ。これは後で地図を見たから分かったことである。それまでは、どこに行ってしまうのだろう、なんて、不安な気持ちにさえなった。


地図は、ヤフーの地図を見て、以下のようにトレースをした。


上の地図は、浜田川が、どこから新都心に流れているかが、分かりやすいと思われる部分を切り抜いた。もちろん、この上流もあるが、それはまた後ほどお目にかけよう。さて、この地図をご覧になって、どうやら国道14号線(この地図の左下辺り)までは記憶がある、という人はたいしたものだ。というか、通常、川がどこから流れてくるか、なんて考えて暮らしていないだろう。

しかし、国道14号に浜田川がくぐる辺りに「とんでん」があったり、交番があったりするのを覚えているだろう。川はどうなっているか分からなくても、その近辺の景色を言うと、あ、なるほど、と思うわけである。

国道14号から、少し川を遡ると、旧14号の橋に出る。この橋の袂にはセブンイレブンがあって、斜め前にはBuyocho(ベイタウン住民)が好きな「ハルピン飯店」がある。今まで私が意識していた浜田川はそこまで。で、先日(約1ヶ月前)にその少し上流まで初めて行ってみたのだ。それが、上の写真。地図の(A)の場所。そこから先はトンネルになっているところである。(斜め上の写真がハルピン飯店)

【追加記事】
ハルピン飯店の斜め前くらいに小高い丘があり、鬱蒼とした森になっている。新都心の方向からも良く見える。これ、大須賀山といって、幕張の地名の元になったと言われる馬加氏の首塚だという。うわ〜、恐ろしい。今回はあんまり歴史を追う旅ではないので、また、今度行ってみよう。因みに、「幕張を歩く」とか、「幕張の歴史について」などのホームページはたくさんヒットするので、探してくだされ。(2006/5/27)

>>> 大須賀山(浜田川からの写真)

前回は、暗くなる頃に行ったので、後ろ髪を引かれながら帰ってきたが、今回は、少し余裕があったので、いきなり(B)地点からスタートし、浜田川の上流を極めてみよう、なんて、思ったわけだ。はっきり言って、これだけ浜田川にこだわったベイタウン住民は他に比類が無い筈。ヘタすると、日本一浜田川に興味を持った人間かもしれない。自慢にならないけど。(笑)

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トンネルを抜けると景色が一変した

そう、まさにその通りなのである。なんというか、人気の無い、寂しいところ、という感じなのである。ごくごくたま〜にドアの辺りがヘコんだ軽自動車(たまたま走ってたのが軽だったので、そういう印象になってしまった。)のようなものが通るくらいで、夜だとちょっと寂しいかもしれない。

そのトンネルを出たところへ行くのには、総武線と京成線を跨がなくてはならない。私は自転車で行ったので、地図(あ)にある陸橋(自転車と歩行者のみ渡れる)をまたいだ。陸橋の根元に幕張小学校がある。おお、「幕張小学校」って、なんかいい響きじゃない!!幕張だから「幕張小学校」って、当たり前かもしれないけど、でも「幕張第二小学校」とか、「幕張西小学校」とか「幕張」の後になにか付くじゃない、普通。って、わき道逸れたか。



上は、左が昨年新しく出来た昆陽トンネル(トンネルの上から撮影)。ネーミングはもちろん、青木昆陽から由来している。中央は、まだオープニングしていない昆陽神社。昆陽トンネルの真上にある。そして右が幕張小学校の正門。

昆陽神社についてはまた別途触れてみたい。

>>> 昆陽神社



左が上の地図の(あ)の陸橋。右がその頂上から幕張新都心を眺めたところ。



同じく陸橋の上から新都心と反対方向、即ち武石インター方面を見たところ。正面に小高い山がある。これは、三代王神社(地図の(い))の森。この神社もこの辺りにしては、森羅万象を司る神々しい雰囲気に溢れているので、別途触れておきたい。   >>> 三代王神社(さっそく行ってみました!)

で、浜田川であるが、この山の左のほうを流れている。



はい、これが浜田川である。向こうに見えるのがもちろん幕張新都心である。これは上流から下流を眺めたところ。もう少し向こうに行ったところが総武線の線路で、その下をくぐって(A)の地点に出るのだ。



右の上のほうに総武快速電車が見えるが、その地点が地図の(B)点である。つまり、浜田川が一旦地下に潜る地点である。



ちょっとアングルを変えてみた写真。なかなか情緒があっていい。でも、この辺りって、実は寂しいのだ。前方に民家が見えるが、そこから手前、それと撮影している後ろのほう(実は後ろのほうは高速道路のパーキングエリアに突き当たる)には、まったく民家が無く、山林、もしくは荒地のような景観が広がっている。

ここって、国道14号から直線距離で1キロメートルくらいしか離れていないはずなんだけど・・・。



さっきとは反対方向の写真。今撮影しているポイントから数百メートルの間に民家は無い。産業廃棄物の会社(たぶん)が、数軒あるが、人の気配は感じなかった。ここから 川の左手に給水塔のようなものが見えるが、あそこが京葉道路の幕張サービスエリアである。

次に真正面に見えている白い橋のところまで移動する。



この森の向こうが高速道路である。上の地図のC地点である。
このC地点で地上に現れた浜田川は、約500m下流のB地点で再び地下に潜ってしまう。出たり、入ったりと、なんとも忙しい。

パーキングエリアに働く人々は、森の左側のほうからパーキングエリアの関係者出入り口があって、その辺りにクルマを駐車しているようだ。従って、出勤時など多少なりとも人間がうろつくこともあるのだろうけど、それにしても人恋しくなってしまう雰囲気である。不思議なことに中のパーキングエリアの喧騒な感じは、まったく伝わってこない。

というわけで、再び上流に行くには京葉道路の向こうに行かねばならない。幸い、サービスエリアの脇から、向こう側に抜けるトンネルがあったので、するすると行ってみた。すると・・・。

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そこは田園地帯だった

幕張パーキングエリアの向こうに出た。凄い、凄すぎる。そこは想像を絶する田園地帯だった。と、言うと大げさかもしれないが、いや、さっきのC地点から、高速道路を挟んだだけの僅かの距離なのに、驚くべく景観の変化である。


中央に浜田川。左右に田んぼ。そしてそのまた左右には小高い丘、というように、まったくの田舎の景色である。護岸してあって、いかにも人工的なまっすぐの川だけど、ご覧の通り、興ざめするどころか、見事に自然を感じる景観である。驚いたことに、水もキレイだし、割合水の綺麗なところにしか生えない(と思う)藻も生えていた。



川の両脇には、写真の左のような道路があるのだが、これまた未舗装でいい感じ。自転車では走りにくいのが難点。散歩ならいいかもしれない。写真の右は、言うまでもなく田んぼである。川の左右には田んぼが連なっている。とはいうものの、割合狭い範囲で、この周辺は細長い谷になっているのだ。上の地図のD地点。

ところで、京葉道路をくぐって北側に出たときのドラマチックな景観の違いに圧倒されつつ、つい見過ごししてしまった「老人福祉センター」と「キジセンター」の看板。一旦、わき道に逸れ、「キジセンター」に行ってみることにした。なんか、安っぽい看板がえらく興味をそそったのである。キジセンターの場所は、上の地図の(う)の辺り。

まずは京葉道路に沿って、工事中の鉄板の敷いた道を東方向へ行く。すると京葉道路を跨ぐ歩道橋があったので、その上からキジセンターを眺めてみることにした。



その歩道橋というのが左。階段の途中から撮影。たまたま下を走るクルマが写らなかったけど、もちろんビュンビュンと猛烈な勢いでクルマが走っていて恐い。それが右側の写真。ほぼ同じ位置で幕張パーキングエリア方向を撮影したものだ。

この歩道橋、ヘンな造りで、ご覧のように、渡った先がフェンスになっている。フェンスにはゲートがあり、そこが閉まっているので、一応渡ることが出来ても、最終的には向こう側に行けないのだ。ヘンでしょ?



で、これが問題のキジセンター。もちろん、歩道橋の上から眺めた全景である。斜め上の看板は関係ない。手前の崖にしがみ付くように建っている錆びたトタンのバラック(失礼)がキジセンターである。なんか恐い感じもする。



上がその拡大。稚拙な文字(味わいのある文字)で、「キジセンタ」と書いてある。「センター」じゃなくて、「センタ」としているところが業界のプロっぽくていい。一応、高速道路を走る人たち向けの文字らしい。その手前の崩れかかった細長い小屋、きっと、そこにキジ(もちろん鳥のキジですよね)がいるに違いない。
>>> 更に写真を拡大


というわけで、早速、キジセンターを訪ねてみることにした。

が、実際に行ってみると、入り口にクルマが駐車されていて、人間の通れる隙間が無い。おそらく、誰も入場しないだろう、いや、させないという気配の駐車の仕方なので、中には入れなかった。そんなことは無いだろうけど、世界的に有名な、あるいは権威のある実験や研究をしているところで、外界を遮断する為に、世間を欺く為に、わざとボロボロの外観にしている可能性も拭い去れない。

ま、とにかく中に入れないんじゃお話にならないので、また別の機会に潜入してみたい。(でも、恐い)



幕張新都心の方向を見るとこんな感じ。田んぼと一緒に超高層ビルが写っているのは面白い。手前の田んぼの向こうは休耕地、その向こうが畑、そしてまた田んぼというようになっている。超高層ビル群のちょい手前に写りこんでいる塀のようなものが京葉道路の防音用の遮蔽壁。左端のマンションは、地図で見ると幕張ハウスというマンションで、かなり以前からかの地にあったと誰かに聞いた。駅から遠いし、ちょっと不思議な立地である。


幕張ハウス

幕張ハウス
【追加記事】
幕張ハウスのある高台近辺は、その昔、「馬加城」(まくわりじょう)があった場所ということだ。これもあとで知った話。馬加城とか、その城主であった馬加氏の「馬加」がその後、「幕張」という地名になったという説もある。うーむ、「馬加」を「ばか」と読んでしまいそうで恐い。(2006/5/27)

【追加記事】
なんか我慢できなくなって(子どもみたい?)、5月28日、小雨の降る中、幕張ハウスの近くまで行って撮影してきました。(左の画像をクリックしてください。)



さて、浜田川に話を戻す。写真に人物が写っているけど、散歩しているような雰囲気。50代くらのおばさんである。この辺りにはまったく人の気配がないので、キジセンターの人かと思ったが、違うようだ。因みにキジセンターは、写真の突き当たりを左に行ったところ。手前の白いガードのところが浜田川の橋なのである。今度は下の地図を見てほしい。下の地図の(E)の地点がこの写真なのである。


左、やや下の幕張パーキングエリアから斜め右上に遡る浜田川の周囲にはまともな道が無い。地図にある道も(E)の橋の道以外は未舗装なのである。浜田川の両側の未舗装の道はヤフーの地図で最大に拡大しても載っていなかった。



左が川沿いの道。地図(E)のところからこの道で浜田川を遡る。まあまあ走りやすかった。右は地図(F)の横道。ちょっと興味があったので、そっち方向に行ってみたけど、思った以上にでこぼこの道で転んでしまいそうになる。



左は竣工記念碑。浜田川の灌漑事業のことが書いてある。この中に登場する浜田川は、「かつては清流」と称えられている。でも、せっかく褒められても、この碑を見る人って少ないだろうな。仮に見たとしても、感動することはおそらくないだろう。

中央は写真が小さいのでわかりにくいが、浜田川にかかる小さな橋。その向こうにポンプ場。やや右のグレーの建物。そして、右端の写真は畦道のところどころに勢いよく噴出す水。浜田川の水がポンプで汲み揚げられて、各田んぼへ水が供給されるという仕組みになっているのだ。


碑に書かれている内容(さわりだけ)

実籾田土地改良事業共同施行
土地改良事業施行に至る経過   千葉市長 松井旭

実籾田地区はその昔、狭いながらも中央に浜田川の清流が流れ、それぞれの水田をうるおい、川には蜆(しじみ)が見られた程の田園地帯であったが、我が国も高度経済成長期を迎へて穂地区周辺にも住宅地等の開発が急増し、用水として利用していた河川水は日増しに汚濁されて来た。(以下省略)
昭和59年に完了と結ばれている。

 
うーむ。実際にはたいしたことが書かれていないのであった。まあ、文面を読んでもあんまりピンと来ないのだが、要するに生活雑排水が浜田川に入り込んできたので、それらの排水と、用水の区分けをちゃんとした、ってわけだと思う。それでいいのかなあ。

突然、けたたましく携帯電話が鳴り響いた。うわっ!いきなり現実に引き戻される。そう、仕事の電話だった。相手は切羽詰まった状態のようだ。すぐさま私に職場に戻るように言っている。なんか色々調べてほしいそうだ。クライアントだから、逆らえない。あーあ、せっかく旅情を楽しんでいるのにぃ〜。
(斜め右上の写真は、やはり田んぼの近くにあったタンク。緑一色の中で赤いペイントが鮮やか)

その野暮な電話のせいで、この浜田川を遡る旅に一旦終止符を打たなくてはならない。旅といっても、毎回申し上げてるように、たいして遠くなくて、しかもお金をまったく使わない極貧な旅なのであるからして、どうでもいいっていえば、それまで。ま、でも、気が向いたときにふら〜っと出掛けられるのがいい。

とにかく、緑が目にまぶしい。この季節こそ、是非、この近辺を訪れてみてはいかがだろうか。但し、クルマはやめたほうがいい。花見川サイクリングロードよりもミステリーに溢れているし、ダイナミックな景観の変化も楽しめる。第一、訪れる人も殆どいないというこの浜田川を遡る旅を是非お薦めしたい。

(2006/5/24 Zaki)

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さて、いよいよ次回は水源に迫る

残念ながら撤退を余儀なくされた今回は、それでも素晴しい景観に出会えたので実り多かった。次回もできれば、今回のルートで、更に奥地(?)へと進んでゆきたい。おさらいとして、以下に地図を掲載する。




要するに「今回はここまで」というところで、引き返してしまったので、次回はそこからスタートするということである。後で地図を見て分かったことで、実籾高校のすぐ近くまで行ってたのだ。そういえば、おぼろげながら校庭で生徒達が何かのスポーツに興じている(打ち込んでいる)姿が見えた。最近目が急激に悪くなっているけど、幻覚ではない。なんだ、もうすぐ水源じゃないか。残念だったな。

とにかく、いつになるか分からないが、またこの「浜田川を遡る旅」の続きを実行したい。そして必ず水源を探して再びご報告したいと思う。ではでは、皆様、また会う日まで。

>>> 「浜田川を遡る旅」(続編)
お待たせしました。というか、待っててくれた人っていますか?(泣)
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