左は螺旋階段。右は上部にある木製のハシゴ。回り道もあるけど、ここを昇るのはスリルがあって面白い。
左は最上階。ここまで来るのには結構くたびれる。右は大黒様。各階にこういう神様がいるのである。ライティングが現代風。かつてはもっと陰気臭かったと記憶している。
ここがどこかっていうと、腕の辺りの展望台なのである。かなりスリルがある。金網が無ければ絶対に怖くて出てこれない。やや右側に観音様の2本の指が見える。もちろん、でかい。
レトロなみやげもの屋さん。この観音様が建立した当時のまんまってな感じ。(写真左) 右はそのお土産屋さんで売ってた「びわ羊羹」。うまそうだったけど、偶然にもその日の出発前に数年に一度くらいしか食べる機会の無い羊羹を食べたばかりだったので、今回はやめにした。
右のほうからぐぐぐーっと延びているのは富津岬。気温が高いせいかもやっとしている。本当はこの季節、ぱきっとした景色が見られるのに残念だ。富士山も見えなかった。
長いこと千葉にいて知らなかった「はかりめ丼」
この観音様の近くに、というか敷地の中に「辰金」(たつきん)という民宿というか食事処がある。ちょうど昼時を少し回った頃だったので、昼食をそのお店にすることにした。赤い生地に白抜きの文字で「はかりめ丼」と書いてある。よっしゃ、それを食べてみよう。実は、一ヶ月くらい前にベイタウンの友人のナッキーさんから「はかりめ丼」のことを聞くまでは、そういう料理があることを知らなかった。
左は辰金の全景。奥が民宿になっていて、なんと一日一組のお客さんしか泊まれないらしい。凄い。赤いのぼりは「はかりめ丼」の文字が書いてある。右はお店の入り口。
ところで「はかりめ丼」というのは何かと言えば、まあ一言で言えば「あなご丼」である。独特のタレの煮穴子がドンブリの上に載っているのだ。穴子は私も妻も好きなので、旨いに決まっている。(笑)
ということで、迷わず「はかりめ丼」を注文する。
何故、あなごが「はかりめ丼」なのかというと、「秤目」、つまり穴子の側面にある模様が「はかり」の目に煮ているからなのだそうだ。しかし、そういう謂れもそうだし、ましてそのもの自体も知らなかったということはいったいどういうことなのだろうか。昔からあった料理にあえて最近名前がついたのか、それとも単に知らなかったのか。ま、どっちでもいいや。
その日の「辰金」は急な団体さんの予約が入ったということで、我々が入っていった途端に女将さんが顔色を変えて、調理場のご主人に大丈夫かどうかを聞いていた。「はかりめ丼」は3つまでしかできないという。こちらの人数は4人。しかし、息子は「そば」を注文することで、問題はクリア。女将さんは慌てて暖簾を片付けた。それでも、「今日は終わりですか?」とお店に入ってきた人が2組。いずれも残念そうに帰っていった。我々はぎりぎりセーフだったのだ。
左上はお店の中。ここはテーブル席。座敷もあるが、団体さんのためにリザーブになっていた。左下が、はかりめ丼。900円。本当はオレンジではなくて茶碗蒸しが付くのが正式なのだが、今日は団体さんのために無くなってしまい、その代わり別に厚焼き玉子とオレンジをたくさん持ってきてくれた。厚焼き玉子はうまかった。 右は、左下の写真の拡大。凄いでしょう?穴子たっぷり。柔らかくて美味しい。まだ食べてみたい。メニューには穴子天丼もあって、それもいつか食べてみたい。
2007年2月7日 記 Zaki |