ベイタウン旅行倶楽部



上総山田駅近くのススキの原。こういう景色がいたるところにあった。
小湊鉄道 上総山田駅
千葉県市原市

大多喜方面のとある場所のとある農産物をネットで販売したいという相談が私のところに来たので、行ってきた。いやいや、なかなか楽しい企画である。ロットがまとまれば面白いことになりそう。今はちょっと難しい。採算はまず見込めない。ま、それはまた別途機会に。

朝一で行ったので、帰りは割合早めになった。そこで、のんびりと大多喜街道を走った。この道はのんびりした雰囲気が好きだ。山の中を走り、そして、広々とした田園風景を走りと、気分がいい。天気も申し分ない。もう少し時間があれば、養老渓谷辺りに行って、更にのんびりしたいところだが、あまり遊んでばかりいるのもまずいので、とにかく幕張方面へ。

大多喜街道は、途中で小湊鉄道の線路と平行して走る。田んぼの真っ只中を走る小湊鉄道は、久留里線と同様、ディーゼル車である。五井から上総中野まで、かなりドラマチックな鉄道の旅を堪能できる。そして終点の上総中野から先は昔の木原線、今のいすみ鉄道がある。この路線は大大大好きなのだ。特に木造の無人駅が可愛らしい。

最近、小湊鉄道はテレビのCFなどで、かなり露出度が高い。それでなくとも以前から鉄道マニアには人気の高い路線で、小さい頃から久留里線や小湊鉄道に親しんでいる私にしてみれば、皆から注目されて、嬉しいといえば嬉しいけれど、少々焼きもちを焼いてしまう。


さて、喉が渇いてきた。ついでに小湊鉄道の駅にも立ち寄ってみよう。大多喜街道から少し入ったところに上総山田駅があった。駅の広場にクルマを止めて自販機で缶コーヒーを買い、改札をすり抜け、ホームに立ってみた。そのとき、不意に列車が来た。あまりにも突然だったので、出会い頭的にシャッターを押した。一応カメラを手にはしていたものの、そんな急に写真を撮ろうとは思っていなかったので、かなり焦った。それがこのページの冒頭の写真。赤とベージュのツートンのノスタルジックな車輌が青空に映える。

上総山田駅に立ち寄ったのは初めて。可愛らしい木造の駅だ。この路線の駅は一応に駅舎がコンパクトである。一応、有人の駅のようだが、私が行ったときには駅員の姿は見えなかった。駅前には雑貨屋さんと、少し離れたところに酒屋さんがあった。夜は寂しそうな感じだ。また小湊鉄道系列の小湊タクシーが車庫がある。タクシーが1台駐車していた。それ以外には人の気配はない。

東京からそれ程離れた場所じゃないけれど、そこは別の時間が流れているような気がした。風は無く、ぽかぽかしている。やけに静かだ。缶コーヒーを飲み終え、再びクルマに乗り込み、ゆっくりと走り出す。


左:駅舎。
右:駅舎の前から大多喜街道方向(西側)を眺める。右側手前の建物は商店。その向こうにクリーニング屋さん。あとは数棟の住宅、他にはなにもない。


左:軒下の駅名表示板。一枚板。手書きの筆文字が味わい深い。
右:改札。殆どが木製。切符売り場なんて、涙が出そうな感じ。「三丁目の夕日」の雰囲気。


上りのホーム。庇を支える柱も木製というのがいい。


下りホームへ渡る踏切。警報機はあるが、遮断機はない。
向こうは、一面のススキの原とセイタカアワダチソウ。そして田んぼが広がる。



左:下りのホーム。
右:下りホームに到着した牛久行きの2輌編成の列車。実は、一番上の写真の続きがこれで、その他の写真はこの写真以降もものである。




一旦、小湊鉄道とお別れしたのであるが、もう一度愛くるしい車輌を見たくなって、始発駅の五井に立ち寄ってみた。この写真は駅の南側からの撮影。中央の線路は内房線の下り。右のほうに見えているのが小湊鉄道である。


左:3本の車輌が見える。右側の車輌が一番古い型と見た。
右:五井駅東口。雰囲気は木更津駅の東口ローターリーに似ている。ロータリーをまたぐ歩道橋はいつ出来たのか、私は初めて見た。


[参考]


これは、1991年5月4日の撮影。今から16年半前の撮影ということになる。たまたま五井駅に停車していた内房線からの撮影。この写真を見る限り、向こう側(五井駅の東側に高い建物はまったく無い。でも、車輌やら車線区の建物などは今とあまり変化が無いような気がする。
1970年代の五井駅の写真もどこかにあるはずだが、見つからない。


◇関連サイト: 小湊鐵道株式会社

2007/10/31 Zaki



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