イタウン旅行倶楽部

寺町(船橋市本町3丁目)
まるで京都の裏路地を歩いているような雰囲気



[本町3丁目マップ] [行法寺] [不動院] [浄勝寺] [圓蔵院] [覚王寺]



船橋は、幕張から程近いということもあって、割合行く機会が多い。今回は、仕事で行った。ちょっと時間があったので、寺町と言われる本町3丁目を歩いてみた。

本町3丁目は、下の地図のピンク色の場所。南は千葉街道(国道14号)、西は駅前通り、北は本町通り、東は海老川という境界。南西部の湊町2丁目の交差点(地図(2))は渋滞のメッカであり、毎日のようにラジオの交通情報に登場する。

この区画の中に地図で確認しただけで7つのお寺がある。ひとつの町内に7つというのは、凄い数だと思う。なにしろベイタウンはゼロだし(笑)。比較しても意味がないか。とにかく、下の地図をご覧くだされ。密集しているのが分かる。私がトレースした地図なので、多少位置関係が怪しいけれど、だいたいこんなものだ。

上の写真は、地図の(5)の本町4丁目の交差点から見た本町3丁目の道路。14号方向を見たところ。本町3丁目の周囲の道(駅前通り、14号、本町通り)を除外すると、この道が実は一番広い道になる。つまり、本町3丁目の道は狭い。まともにクルマが通行できない道も多い。それに、割合古い住宅が密集している。ひと言で言うならば、ごちゃごちゃしている街なのである。

さて、今回の本町3丁目の探索は、まず湊町2丁目の交差点(地図(2))から14号を東に行き、そこから路地を入った。最初に出会ったお寺は、日蓮宗の行法寺。右上の写真。狛犬が守る山門(?)は新しいが、本堂は歴史を感じる木造である。



行法寺の落ち着いた佇まい。日蓮上人の像がアクセントになっている。



最勝院の裏のほうに路地を入ってみると、別のお寺さんとの塀や、民家の垣根などで仕切られた迷路のような細い路地があり、かなりミステリアス。子どもの頃、こんな路地に入り込んだことが誰にでも経験あるのではないか。



ちょっと奥まったところにある不動院。



左は、不動院前に鎮座するお釈迦様。由来などが石碑に書かれている。
右は、この近辺の路地。



駅前から湊2丁目の交差点への目抜き通りに面した浄勝寺。本町3丁目の寺院では一番大きな建物。境内には船橋幼稚園もある。



えんか地蔵尊。圓蔵院の一部になっている。
結構人気のあるお地蔵さんのようで、撮影している僅かな間に、3人ものお年寄りが次々に現れ、それぞれお参りしていった。
完全に生活の中の一部なんだろうね。ベイタウンのお年寄りが毎日テニスしているのと同じなのかもしれない。(ちょっと違うか)



左: えんか地蔵尊の裏手にある圓蔵院の本堂。ご覧のように近代的な建物だ。
右: えんか地蔵尊の並びのお風呂屋さん。松の湯という。(地図(7))
   いかにも下町っぽい雰囲気。



真言宗・覚王寺の門。荷物をたくさん持った女性が歩いているが、撮影した後、ずっと見ていたら、覚王寺の中にあるお墓参りに来られた方だった。



左: 覚王寺の中に入る。奥に本堂。
   先ほどの松の湯の煙突も見える。
右: 覚王寺の境内から見た門の外。銀杏の木の形がおもしろい。
   高い建物は、本町通り沿いのマンション。



ラジウム鉱泉・ときわ湯。(地図(8)近辺)
先ほどの松の湯と50メートルくらいしか離れていない場所にあって、なぜこんな近くに2つのお風呂屋さんがあるのだろう、なんて不思議に思ってしまう。



ときわ湯を別の路地から見たところ。街なかにお風呂屋さんの煙突のある風景は徐々に少なくなってきている。



この本町3丁目には、海苔問屋さんが多い。その中でも最大の飯塚海苔店。ときわ湯のまん前。何人かのお客さんがいて、賑わっていた。
店頭には、モロご当地ものの「三番瀬」という名前の商品も置いてあった。



ときわ湯と、海苔店の並び。左は豆腐屋さん。昔ながらという感じ。右は燃料屋さん。こちらも老舗という雰囲気が漂っている。お店番をしているのは若者だったけど。



左: 海老川沿いのうなぎ「なか川」。船橋の知人に聞くと、有名なんだとか。
  今後行ってみようっと。(地図(6))
右: こじんまりとした小料理屋。
  本町2丁目だけど、雰囲気が良いので、掲載した。(地図(1))


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本町3丁目マップ
ピンク色の地色の枠内が本町3丁目です。
方角は、上が北、下が南です。




[行法寺] [不動院] [浄勝寺] [圓蔵院] [覚王寺]
[松の湯] [ときわ湯] [なか川] [厳島稲荷] [靴屋さん] [大神宮] [船橋橋]
船橋の探索は、当サイトの2005年9月記もありますのでご覧ください。

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本町通りの北側、本町4丁目も時間があったので、少し歩いてみた。

海苔屋さんや、豆腐屋さん、ときわ湯などのある味わい深い通りを北に目を向けると正面に赤い鳥居と赤い祠が見える。本町通りを渡ってすぐの厳島稲荷神社だ。隣は公園のようになっている。また、神社の道を左に行くと、後述するおもしろい靴屋さんやミシン屋さんなどを経て繁華街に出る。



朱色というよりは、ちょっとパッション・レッドというくらいどぎつい赤の厳島稲荷神社。あまり大きな本殿ではないが、とにかく目立つ。突き当たりを左折すると駅方向へ行ける。この通りは結構人通りが多かった。



厳島稲荷神社を駅方向へ行くと、コンクリート打ちっぱなしのユニークな建物が2棟連なっている。左は、なんと墓石販売店。お洒落な感じ。右側はNPO法人?「ひなたぼっこ」という喫茶店。まちネットの本部ということだ。(地図(4)の辺り)



「ひなたぼっこ」の裏(北側)には、染物屋さんが。建物といい、デコレーションといい(提灯が下がっていて)、雰囲気がある。



特別大サービス(?)で、もう一枚。



もう少し船橋駅寄りに歩いたところの路地を入ると、またまた雰囲気のある神社(鳥居)が見える。たぶん東照宮(地図(9))だ。



厳島稲荷神社の道には、こんな古めかしい呉服店(左)もあるし、とたん張りの小さな靴屋さん(右)もある。靴屋さんのお店の中では、おじいちゃんが一所懸命仕事をしていた。(地図(3)の近辺)


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以上で、船橋の本町3丁目と、おまけに本町4丁目のリポート(ミニ探訪記)を終わる。本町4丁目についても、また後日改めてじっくりと歩きたいし、また、一昨年訪れたときに色々歩いた本町2丁目辺りももう一度俳諧してみたい。とにかく、船橋市本町は魅力溢れる街であることは間違いない。

ついでに、帰りがけに大神宮の近くを通ったので、その近辺の写真も以下に掲載する。考えてみれば、船橋大神宮は通りからは何回も眺めているが、実際に境内に入ったこともないし、本殿も見たことがないので、次回は是非訪れてみたい。



大神宮の鳥居の前の交差点。地図(6)から眺めたところ。
右は2004年7月の撮影で、本町通りの突き当たりの鳥居。今から2年前だが、物凄く暑い日だったことだけ覚えている。今まで、そちら側(本町通りの突き当たり)が正面だと思っていたが、上の写真のほう(京成電車の大神宮駅に近いほう)が、参道が長い感じだし、いかにも正しい入り口という感じがする。

そういえば、この鳥居の正面道をまっすぐ行って、国道14号を渡ったその延長に太鼓橋というのではないが、赤く塗られた橋があるのだ。その橋を渡ると現在はららぽーと。その昔は船橋ヘルスセンター。そして、そのずっと前は海だった。神様が海へ行くときに通る道だったのではないか。(地図(12)の辺り)



上がその赤い橋。左側が大神宮の方向。右がららぽーと。歩行者専用の橋である。2004年7月撮影。



反対側から見た、その赤い橋。歩行者専用といっても、かなり立派な橋である。



橋のたもと(左)と、橋の上(右)。実際に歩いてみると、景色もいいし、気持ちがいい。正面に見える建物は、船橋ファミリータウン(団地)である。

このページの制作: 2006年7月 Zaki

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