ベイタウン旅行倶楽部
寺(山形県)へ行く 2001/8/18 Shibazaki


-- 本堂 --
この脇から奥の院や五大堂へ続く階段が始まる。

なんとも言えない雰囲気。
昔の人はかくも立派な寺院を険しい山中によくぞ建てたものだ。

山寺は、松尾芭蕉が「静けさや磐にしみいる蝉の音」と詠んだことで超有名なのだが、何処にあるのかご存知の方は案外少ないようだ。正式には立石寺(りっしゃくじ)と言う。

鐘楼脇にどでかいマップが・・・
一日では回りきれない雰囲気も漂う。

この地図の中央上部(鞍部のやや右)が有名な五大堂である。現在地は、右下の辺り。

山寺は山形市の中心から北東方向に位置する。
山形自動車道を宮城県側から走り、山形で一般道に出て大きくUターンする感じで行ける。標識がそこかしこに出ているので、分かりやすい。

さすがに人気の寺なので観光シーズン、特に紅葉の頃などは人も溢れるほどいるという。私が行ったのはまだ8月のお盆が過ぎた頃、しかも早朝なので、それほどの人でもなかった。東北自動車道を殆ど休憩無しでひたすら走った当然の報いだ。



-- 布袋様? --


-- 木立の中の芭蕉像 --
参拝客がどんどんお腹を撫でるので、つやつやになっている。木造。かなりでかい。 絶好の記念写真のスポットなのだが、周囲に誰もいなかった。タイミングばっちりかも。




-- つづれ折りの階段 --
ゆっくり登るのがいい。




-- 木漏れ日の中の小さなお堂 --
小さいながらも藁葺きの屋根。


-- 崖の仏様 --
至る所に岩が露出している。
-- 見上げる仁王門 --
見えているのになかなか辿りつかない。

クルマを駐車場に入れ、さっそく参道を登り始める。石の門を通り過ぎるといきなり急な坂道になる。お寺参りというより、さながら山登りだと思うとよい。しかし、道はしっかりしているので歩きやすい。問題は随所に出てくる石段だ。ヒンズースクワットの連続である。

二十代の頃私は山登りを多少やっていたので、普通の人よりは足腰には自信があった筈なのだが、日頃の運動不足と長年の喫煙、飲酒が功を奏して、すぐにあごを出してしまう。妻と息子が凄い勢いで私を置いてどんどん先に行く。

いやはやちょっと舐めてかかるのはやめといたほうがよい。何度も休憩する。深い杉木立の中を吹き抜けるさわやかな風に汗を乾かしては、再び登る。途中に小さな祠や、名前のある立派な岩もある。この辺りで芭蕉が例の句を作ったのか、などと考えながら黙々と歩く。いや、実はそんなことは考えていない。「お父さんは全然疲れてないよ。」という涼しい顔をするためのあれこれを考えていた。


-- 仁王門 --
この山門を潜り抜けると、急に景色が開ける。

あとわずかで奥の院。
この辺りが一番くたびれる。


-- 仁王門と観明院 --
あまりにも色々建物があるから混乱。。

-- 奥の院 --
二重構造になった庭。

負け惜しみではないが、意外に早く山の上の本堂に到着した。なんだ、たいしたことないじゃないか。本当にそう思った。以前行った身延山のほうが余程疲れたし、丹沢大山の奥の院なんてこんなものじゃない。しかし、ここまで来るのに、殆ど日陰を歩くので、体温の上昇が少なかったのではないか。それに、今日は曇りだ。真夏のしかも風の無いじめっとした天気の日だったら完全にグロッキーだろう。

冒頭に戻るが、それにしても険しい山の上に建つ立派な寺は凄い。それにたくさんの建物がある。歩くだけでも大変なのに、いったいどうやって建てたのだろうか。

ところどころに仙山線が走る眼下の谷を見下ろせる場所がある。かなりの標高差を感じる。谷から這い上がってくる風が気持ち良い。風景を見渡していると、中国の墨絵のようでもある。ちぎれ雲に乗って孫悟空が飛んできても不思議ではない。



-- 開山堂近辺からの景色 --
谷を伝わってくる風が気持ち良い。


左側の写真よりもう少し上で撮影。

-- 重要文化財・三重小塔 --
岩の洞窟の中に高さ1.5メートルくらいの三重の塔がある。いわゆる精巧なミニチュア。
-- 五大堂 --
今でいうところのカフェラウンジか。
崖の上からせり出すような感じなので、スリルがある。

-- 五大堂から見おろす門前町 --
JR仙山線の山寺駅がある。
同じく五大堂から
この景色は飽きない!


-- 雲上の小さな祠 --
かなり急峻なところにお堂がある。山寺全体に言えることなんだけど、いったいどうやって建てたのだろう、と気になる。

-- 玉こんにゃく --
参拝を終え、下山すると当然ながらビール。
そして、ツマミには、山寺の入り口近辺で売っていた歯ごたえのあるコンニャク。

山寺を降りて、この日は、銀山温泉へ宿泊する予定だったので、天童、尾花沢と旧道(13号)を走る。バイパスがあるからか、道は空いていた。昼食はもちろん蕎麦。尾花沢辺りの黒っぽくてしかも極太麺の蕎麦がうまい。打ちたての、しゃきっとした蕎麦は格別。残念ながら写真を撮り損ねた。尚、この旅行の続きは、下の「銀山温泉」をクリックしてください。

2001/8/18 Zaki
 

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