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鎌倉の散策(神奈川県鎌倉市)
なんにも目的が無くても面白い


鎌倉なんて、誰でも行ってるだろうし、鎌倉を紹介する書籍、HP、旅の記録なんて腐るほどあるから、まったくもって今更なんだけど、10月17日の日曜にふと思い立って家族揃って行った鎌倉の旅(日帰りですが)をご紹介する。

本当は日光に行く予定だったのだが、今年は紅葉が大幅に遅れていて、せっかく行っても大したことなかったりするのも嫌だったのと、当日、千人行列などというヤバそうな(混むだろうという意味)イベントがあるので、それだったら、あえて、もっと近場にいいところが無いか、まさに出発の10分くらい前に考えたのが鎌倉だった。
鎌倉なら、湾岸から横須賀に向かい、途中で、ぴろろん、ってな感じで西のほうへ向かえば、あっと言う間に着くだろうという安易な考え。それに、大きな寺社があって、日光とはまた異なる風情が味わえるだろうと思ったからだ。

だが、待てよ、このところずっと天気が悪く、いきなり晴れた日曜日。渋滞も予想される。と、一瞬考えた。だが、早朝ならなんとか、という具合に幕張を出発したら、なんの渋滞も無く、横浜に着いた。余裕が出来たので、下の道に降りて、朝の山下公園辺りをドライブしてから、全然人気の無いマイカル本牧を横目に見て、鎌倉街道方面に向かう。最近は道路標識が万全なので、ナビに頼らなくても、標識を見ながら、あるいは勘で行けるし、鎌倉は20代の頃、なにかと良く行ってたので土地勘が働くのである。



鎌倉街道から大船を経由して鎌倉の駅前にわけもなく、到着した。まだ朝の9時台である。幕張を出たのが7時50分。もっと早く出れば、間違いなく鎌倉の早朝散歩も可能である。

まずは、クルマを駐車場に入れる。観光地だけあって、さすがに駐車料金は高い。鶴岡八幡宮の近辺、駅の近辺だと1時間600円〜800円くらいが相場。時間を気にしながら散策というわけにはゆかないので、1日いくら、という駐車場を探すことにする。

ちょっと駅から離れるが、一日1500円の駐車場を発見。あとから知ったが、七里ガ浜の駐車場だったら、1500円で5時間駐車と、江ノ電の一日乗車券(大人2名分)がセットになっているので、あえて七里ガ浜にクルマを置き、江ノ電で鎌倉へ行くというのも悪くない。

旅はプラプラ歩くのが一番と考える私は、クルマをその1500円の駐車場に朝から晩まで置き、家族で鎌倉市内を歩き回った。鎌倉といえば、上の写真の大仏様、それから鶴岡八幡宮、建長寺とか、源頼朝の墓、長谷観音などなど名所旧跡を訪れてもいいし、鎌倉彫や鳩サブレなどの鎌倉の名産などを買うのもいい。海に出て、由比ガ浜を散歩してもいい。とにかく見どころはたくさんあるので、一日クルマを駐車したからって、時間をもてあますことはない。

ただ、今回はまったくもって、目的が無い。気が向いたところに勝手に歩くということにした。駅前の商店街で、鎌倉ビール(自)を買って飲んだり、焼きたての煎餅や、漬物の試食をしたり、なぜか麦とろときしめんのセットを食べたり、だらだらと歩く。それでも勝手に足は鶴岡八幡宮に向いてしまったのである。


とにかく凄い人。ここ(ベイタウン旅行倶楽部)の旅の記録はあんまり人がいないところが多く、これだけの人がうじゃうじゃいる鎌倉には驚いてしまった。しんみりぷらぷら歩くという主旨には合っていないが、それでも、少し路地を入った裏通りは静かで、時折、馬鹿みたいに急いでる裏道専門のサーファーのクルマさえ来なかったら、本当にいいところだ。

この日はおまけに抜けるような青空。朝が冷え込んだだけに厚着で歩き出した我々は次に訪れた建長寺で汗だくになってしまった。それで、慌てて再びクルマに戻り、車内に上着を置く。途中で買った余計なものも置く。これで身軽になる。だから、一日駐車はいいのだ。

一旦鎌倉駅へ行き、今度は江ノ電に乗って長谷へ行く。いつ乗っても江ノ電はいい。長谷は鎌倉から3つめの駅。歩いても十分行ける距離。長谷寺は一度行ったこともあるし、山門前で引き返し、それから大仏の見学をする。大仏様も今回で2回目だが、それでも前回は約30年ぶりくらいだった。

ところで、大仏様の身体の中に入れるのをご存知だったであろうか。私はまったく知らなかった。なぜか字が「胎内」となっているのが、不思議なんだけど、更に20円払い、中に入った。驚いた。中にはなんにも無かった。それでも、みんな並んで中に次々に入ってゆく。


大仏様を観覧してから由比ガ浜に出る。その手前にある小さい、ちょっとお洒落な喫茶店でコーヒーを飲む。ちゃんとサイフォンで落としたコーヒーは格別に美味しい。我々の行く前には、たぶん近所の60歳くらいの上品な女性が一人で紅茶を飲んでいるだけだった。静かな昼下がり。大仏様の辺りにはあんなに人がいたのに、不思議ですらある。

由比ガ浜は波も穏やかで、それなり散歩を愉しむ人がいたが、サーファーにとっては波が無いのは辛いところだろう。私も防波堤の上に立って、一度くらいはロングライディングを見たかったので、ずっと見ていたが、単にぷかぷか浮いているだけで、全然面白くなかった。

天気がいいので、海岸線をぶらぶら歩いて再び鎌倉に戻った。若宮大路を左折して、駅へ向かう。メインストリートには、お洒落なブティックや、食べ物屋さんが並び、これまた楽しく歩ける。
一番最初に寄った寺がここ。というより、たまたま駐車場の近くで、境内を横切ることで駅方面に近いのだった。バチ当たりめ! 日蓮宗のなかなか大きなお寺さんだ。だが、どうも観光客はあまりいないようだ。せっけく鎌倉七福神のお寺なのに。因みに寺の名前は本覚寺という。
朝の鎌倉駅。
まだ10時前で落ち着いているが、夕刻、この前を再び通ったら、もの凄い人とクルマで、凄いことになっていた。
さすがに人気のある町。
(人力車の)車夫がいたるところで客引きをしていた。きっぷ良く人力車に乗る人は少ないようだ。
朝(10時前)から人ごみになっている商店街。若宮大路と平行して延びる小町通り(正しいかどうか分かりません)。
お店も結構早めにオープンしていた。
<左> 箸を売る店。
こうやって並んでると、つい買ってしまいたくなる。
実は家族全員の分を買ってしまった。

<下>ガラス細工や、鎌倉彫、石を使ったアクセサリーなどの美術品、工芸品のお店が多い。

<左> 「湘南ビール」
地ビール。うっかり味見するのを忘れた。
これに対して、「鎌倉ビール」<下>がある。
小瓶で540円と高いけど、コクがあって美味かった。
酒屋で買ってすぐに飲んだ。味は3種類の中から選べる。次回行ったら違うのを飲んでみたい。
お決まりの鶴岡八幡宮。
初詣でもないのに、凄い人。外国人の観光客も多かった。
最近の傾向として、中国人の観光客が多い。中国は今や豊かな国になったのだなあ、と実感する。

<左> 思ったより簡単に登れた階段。

<上> こんな路を恋人同士で歩きたい。(鶴岡八幡宮の境内)
朱色が美しい。賽銭箱の近辺は凄い人なので、すぐ脇に避難する。 舞を踊ったとされる建物(なんだったけ)を見おろす。
ここ、鶴岡八幡宮から少し歩くと行ける建長寺。クルマだと、あっと言う間なんだけど、近いようで案外歩いた。でも、八幡宮の豪華絢爛な建物に反して、こちらはさすが禅寺なので、いい落ち着きがある。それに人もそれほど多く無かったので、良かった。
藁葺き屋根の鐘楼。
渋い・・・。
建長寺・法堂(はっとう)
だったかな?
この辺り、写真と記憶が曖昧なので、また正確なところを調べてから更新しようと思ってます。
思ったよりお優しいお顔をされているご本尊さま。
写真撮る前は、怖かったんだけど。
ひょっとして、こっちが法堂だったかもしれない。

建長寺はわが国で最古の禅寺だと言われている。
樹齢何年だか分からないけど、物凄く太い杉。やはり建長寺の境内にある。
根元で3つに分かれている。手前の上品そうなお坊ちゃまは手前どもの息子でござんす。
次第に秋が深くなってくる鎌倉街道。
この時、時刻は11時少し回ったところだろうか。鎌倉駅に向かう方向が異常に混んできた。やはり鎌倉に行くなら、早起きしなきゃね!
建長寺から再び若宮大路に戻ってくると、猛烈な渋滞になっていた。良かった、早く駐車場に入れられて。 人力車に乗る花嫁さんを発見。あ、っと思ってシャッターを切ったら、なんとか通り過ぎる瞬間を捕らえることが出来た。
再び商店街を探索。漬物屋さんで、いろいろ試食する。私の好みはゴボウと、この茄子。お土産に、と思ったのだが、買い忘れてしまった。次回には絶対に買おう。 鎌倉彫りの専門店。これだけあるとさすがに迷ってしまう。我が家にも1枚くらはあったと思うが、正直、この赤っぽい塗りは私は好きじゃない。ごめん。
<上>鳩サブレの豊島屋本店。鎌倉と言えば間違いなく「鳩サブレ」と返ってきそうなくらい超有名。

<右>商店街とクロスする細い路地も味がある。
西日を浴びる江ノ電。
長谷駅にて。
単線なので、江ノ電はこの長谷駅ほか数箇所ですれ違う。

参:鎌倉〜長谷は190円
長谷観音。息子も寺巡りにも飽きたので、山門まで行って引き返す。門前の店が面白かった。 上にも大きな写真で掲載したけど、やはり滅多に会えないので、もう1枚。ちょっと角度が変わるだけで、上の写真とは別人のように思えるが、気のせいか。
大仏様の胎内への入り口。約10分ほど並んで入った。ご覧の通り、狭い。すれ違うのがやっとなのだが、出口も兼ねているので、私のようなでかい奴は大変だった。
由比ガ浜。いい雰囲気。鎌倉の海と言えば、かつて「俺は男だ!」の舞台で、森田健作が、竹刀を持って、走っていたところだ。すると、向こうのほうから吉川クンがやってくる、というシチュエーション。あ、私も海に向かって「ばかやろーっ!」と叫びたくなってきた。
三度、小町商店街へ。
陽が西に傾き、どんどん暗くなってゆくが、相変わらず人通りは激しい。人力車の車夫が一人ひとりに声をかけている。

私たちは、ここで買い物したり、たっぷりと時を過ごして家路に就く。帰りは逗子経由で、やはりのんびりと横浜まで出る。
PS:
そうだ。本文中に書くのを忘れてしまったことがある。この日はちょっと特別な日で、妻にアクセサリー(めちゃくちゃ安物だが)を買ってやった。安物だけど、鎌倉で買ったということが結構いい思い出になるかもしれない。それほど、鎌倉という地名にはブランド力がある。わが町、幕張も負けないようにしよう!なんて、ま、どうでもいいか。

PS(2):
帰りもまた山下公園に少しだけ寄った。氷川丸のライトアップが美しかった。午後6時過ぎで真っ暗。6時40分頃、新山下から高速に乗り、一気に幕張まで。全然混んでなくて、1時間かからずに幕張に到着。


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  茂野製麺株式会社のサイトより
■ 著作者 :  Zaki  連絡先:shibazax@mb.infoweb.ne.jp

2004/10/17


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