これ(上)は1983年4月26日の箱根芦ノ湖である。バイクでの一人旅。芦ノ湖へはいつものルートではなく、静岡県三島市から国道1号線を上るというようなアプローチをした。つまり逆ルートなのだ。何故だか知らないが、最初に箱根峠に行ってみたかったのだと思う。
撮影場所は大観山中腹。富士はなかなかはっきりと写らないことが多い。しかも、当時はデジカメなんてなかったから、その場でどう写るか確認できなかった。写真ではこのように飛び気味に写った。露光ミスだと思う。けれども、物凄く雄大に見えたのを薄っすらと記憶している。
[このときのルート] 左図参照
通常バイクで行くときには、小田原から箱根湯元を通って、早川沿いに行くケースが多い。高速道路を使う場合には御殿場ICで降りてから東へ進むというルートである。しかし、このときは、一旦三島まで行き、戻るような感じなのだ。このときだけでなく、何度かこのルートを使ったことがある。何故こういう遠回りのルートで箱根に行くかといえば、多分、箱根峠に登ったときに出くわす駒ケ岳の雄大さなのだ。静岡以西ヵらの帰路に箱根に立ち寄ったときの感動を何度も味わいたくて、わざわざ遠回りするのだと、当時の私の心理を推察するのだ。
ここ(上の写真)が箱根峠。いつもと逆ルートだから、つまり、その上の芦ノ湖の写真よりも前に峠にいたことになる。記録によると、正午くらいか。
日帰りツーリングなので、三島市周辺では午前10時半とか、そのくらいだろう。
逆算すると、当時住んでいた世田谷を出発したのは、早朝だったに違いない。
正面に見えるのが神山(左)と、駒ケ岳(右)。
そういえば、箱根に行ってないな。
ところで、その当時、仲間でバイクの貸し借りがかなり頻繁にあった。今思うと、保険の関係とか色々あって、そういうことは危険だし、第一、自分のマシンを人に乗られてしまうのは浮気されているようで、短距離でも嫌なもんだ。
しかし、逆に色々なタイプのバイクに乗ることが出来た。その当時の私は林道を適当に走るタイプのバイクで、スペック的には高速道路は苦手。だから、長距離ツーリングには借り物バイクだった。
幸いなことに職場の先輩にバイクを3台も所有しているかなりのバイクフリークがいて、しかしその反面仕事が忙しくて全然バイクに乗る機会が無くて、逆に後輩達にいつでも俺のバイクに乗っていいよ、なんて優しいことを言ってくれていた。有難うございます。その先輩にはかなり甘えさせてもらった。
(右上の写真は当時のバイクと同タイプのもの) |