9月25日 日曜日。
大幅に墓参の出発が遅れてしまった。
しかも、母が久留里の円如寺の萩の花が観たいと言うし、加えて久留里の水を汲みたいと言う。更に畑(自家栽培している)にも寄りたいという。
結構ハードワーク。
そういうわけで、墓参りはするが、掃除とか雑草取りは割愛。
ごめんね、おやじ。
墓参の後、慌てて久留里へ。
円如寺は昔から知っている。
でも行ったことは無い。
いつも久留里街道の円如寺と書いてある入口の看板だけ見て通り過ぎている。
久留里街道から1kmくらい入ったところに円如寺はあった。
かなり奥まった感じだ。2つ寺が並んでいた。
間違って手前の円覚寺の駐車場にクルマを置いた。
でも、円覚寺はなかなかいい感じの寺なので、私はこちらから見物することにした。
母は最初はまったく円覚寺に興味を示さず、円如寺の方向に歩き始めたので、別行動にした。
正面が円覚寺。
この写真はわざと遠景で撮りたかったので、かなり引いた。
山門。
ちょっと歪んでいる。
横から見ると、つっかえ棒で支えられていたりして、手入れが行き届いていないせいか、今にも朽ち落ちそうなそんな感じにも見える。
尚、この寺は県内最大の五輪の塔があるというキャッチフレーズのようだ。
この山門の脇に大きな看板に書いてある。
それと、なんと武田勝頼に関係し、またその後、久留里城主になり、徳川秀忠に使えた土屋氏の墓があるのだ。由緒ある寺なんだな。
山門をくぐると、こんないいアプローチ。
正面が本堂。
右側に櫓がある。
この櫓もどちらかというとあまり手入れされているとは思えない。
本堂。
どうやら無人の寺のようだ。
草刈りはされている。
しかし、一部伸び放題になっているところもある。
小さい石像が多数ある。
ここも笹が伸び放題になっている。
五輪の塔は少し緩い山道(舗装されている)を行ったところにある。
これがその県内最大の五輪の塔。
いわゆるお墓だ。
幕張の首塚のよりも明らかに大きい。
境内にいるときには誰にも会わなかった。
こんなにいい寺なのに。
観光地になるのも勿体ないけれど、知名度が低くて他所から人がまったく来ないのも寂しい。いやそれよりもどんどん朽ち落ちてゆきそうだ。市とか県とかがもっとアピールする必要があると思う。
五輪の塔とは、Wikiで調べて意味が分かった。
今迄なんとなくしか解釈してなかった。五輪の塔の詳細は各自でお調べくだされ。
で、その五輪は、右のように5つのパーツから出来ている。(台座は除く)
そういうことだよね。
慌てて理解しているから違っていたら即刻この画像を削除する予定。どなたかご教示ください。
一旦、同寺を出て、約100m離れた隣の円如寺に移動する。クルマはそのまま。駐車場は円如寺のほうが遥かに大きい。参拝客が多いのだろう。
ちょうど母も円如寺からこちらの円覚寺に向かおうとしているところだった。
つまり入れ違い。(笑)
円如寺へのアプローチ。
こちらは、見るからに綺麗に手入れされている。
彼岸花が美しい。
のぼりも立っている。
この円如寺も久留里城主を祀っている。
前出の円覚寺が土屋氏、そしてこの円覚寺はそのずっと後(すみません、どのくらい後なのか現在は勉強中です。)の黒田氏に縁がある寺ということになっている。
黒田氏は江戸時代だそうだ。江戸時代に黒田氏の祈祷所が円如寺で、明治に、久留里城が取り壊されることになった時に、黒田氏の霊牌が同寺に移管されたということだ。
開山は1395年というから、室町時代だな。
不勉強だから慌ててネットで色々確認している。(苦笑)
少し階段を昇ったところに地蔵堂がある。
本堂へはここから右手奥に分岐する。(まっすぐ行っても辿りつく。)
スリムでハンサムな地蔵菩薩。
手を洗うところ。
そして山門。
仁王門なのかな。
向かって左側の仁王様。
仁王様でいいのかな?
向かって右手の仁王様。
本堂。
円覚寺と異なり、ちゃんとご住職のいる寺だ。
だから綺麗。
薬師堂。
萩の花。
先日の中日の時に萩にまつわる祭りをやったそうだ。
母の目的は、これ。
つまり萩の花が境内に咲き乱れているものをイメージしていたようだ。
実際にはそれほどじゃなかった。
むしろところどころに咲いている彼岸花のほうが印象深い。
鐘楼。
珍しいことに、ご自由に、と書いてある。
きっぷがいいね!!!
当然、ごーん、ってやりたいのだ。
でもなんか遠慮しちゃったっす。
誰もいないから却って・・・。
そう。誰にも会わないのだ。
はて、今日は日曜日じゃないか。
こんなにいい寺なのに、どうして不人気なのだ。
少し遅いからかな。
15時45分くらい。
彼岸花は下総の結縁寺が有名。
でもここも負けてはいないと思う。
帰る時。
参道脇に純白のお釈迦様。
同寺の前には刈り取られた田んぼ。
山里の静かな静かな秋の一日だ。
久留里、ますますいいところだな。
職があるなら、すぐにでも引っ越したくなる。
それとも出家でもするかな。 |