10月10日、尾道に行ってきた。目的は尾道ラーメンを食べること。それだけなのだが、でもやはりせっかく行ったからには千光寺のロープウェイに乗ったり、坂道を歩いたりしたのだ。
噂に違わず、尾道は凄くいいところで、僅かな滞在時間じゃ勿体無いのだ。
2008/10/10 Zaki
尾道駅と尾道城
駅頭に立ち、海へ続く歩道橋から振り返る。赤い屋根の尾道駅のすぐ後ろには山になっている。見上げると、山のてっぺんには尾道城の天守閣が。そして民家やお寺、みやげ物屋、旅館などが山にへばりついている。 |
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尾道城
立派な天守閣だ。でも、なんとなくインチキっぽい(歴史的な背景が無い)と思ったら案の定で、ネットで調べたら昭和の時代にお金持ちが観光用(?)に建築したらしい。で、今では廃城になっているらしい。この建物については、今後どうするのか熱い議論があるようだ。でも、シンボル的な存在になっているのは間違いないようだから、ちゃんとメンテして残してもいいような気もするけど、どうなのか。 |
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駅前がすぐ海
予備知識として、地図を見ておいた。驚いたことに駅前ロータリーが海に面している。即ち、駅を降りたらすぐ海なのだ。尾道は、山と海に挟まれた狭い土地に街がへばりついているといった地形になっている。
海といってもすぐに向かい側には島(その名もずばり向島)があり、尾道水道と呼ばれる川のような海なのである。そしてそこを小型のフェリーがひっきりなしに往来している。 |
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尾道−向島 小型フェリー
狭い尾道水道をひっきりなしに往復している。慌てて走り乗船するおばちゃん。先におとうちゃんが乗って待っている。実はこの船、一旦出港しかけて、二人の姿を見つけて再び着岸したのだ。尾道って、そういうアナログ的なものがちゃんと残っているんだな、なんて思った次第。 |
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まだ現役!?
やはりアーケードで見かけたオバQ。これ、電源も繋がっているので、どうやら現役のようだ。ただ、観光用なのか、それともずっと使い続けているうちに単に古くなっただけなのか、知る由も無い。
ちょっとキモイ感じもするんだけどね。 |
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朱華園の中華そば
この中華そばが全国的に尾道ラーメンを有名にしたのだ。今回の旅の最大の目的がこの中華そばを食べることにあった。想像したとおり懐かしい味だったが、しかし、思った以上にこってりした感じもあったし、割合濃い目だ。麺はやや平べったく縮れている。
尾道ラーメンにはもうひとつ系統があって、瀬戸内海産の小魚で出汁をとったものなのだ。一般的にはどちらも尾道ラーメンだが、朱華園の中華そばは自ら尾道ラーメンとは言わないようである。
竹岡の「梅の家」が自ら竹岡ラーメンと言わないのに似ている。 |
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千光寺のロープウェイから
絶景かな、絶景かな!と、こういう表現する人って少なくとも45歳以上だと思うんだけど、しかし、そう叫ばずにはいられない。眼下に広がる尾道の街並み。その向こうには尾道水道。向島、そして瀬戸内海の島々が見渡せる。生憎、ぱっとしない天気だったけど、却って情緒があっていいかも。
因みに開業は昭和32年だそうだ。料金は片道280円。距離が短いってのもあるんだろうけど、安い。嬉しい。 |
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千光寺のロープウェイから(2)
西瀬戸自動車道の尾道大橋が見える。その向こうは松永湾。向島には大きな造船所があり、尾道の一大産業になっている。
西瀬戸自動車道は、向島、因島などを経て四国に通じるルートで、1979年に開通した。現在は瀬戸大橋などに比べて優位性の低さから交通量が減っているらしい。 |
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石段
大林宣彦監督の作品などでお馴染みの尾道の石段。確かに至るところに存在している。時間の関係で、千光寺の参道しか歩いていないのが残念。きっと他のこうした石段も色々な見どころがあるだろうから、次回行く機会があれば、ほっつき歩いてみたい。
眼下に尾道水道を眺めながらの散策は、足が疲れようが楽しいに決まっているのだ。 |
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さらば尾道
ぼんやりとした天気で、気がつくのが遅くなったけれど、いつの間にか夕刻になっていた。これから、更に西に向かい、広島に宿泊するのだ。名残惜しいけれど、一旦尾道とはさようなら。またいつか来たい、いや、絶対に行きたい街である。これから紅葉のシーズンがやってくる。きっと千光寺の境内のモミジは見事なんだろうな。
写真は岩国行きの山陽本線の列車。私もこの同型の列車に乗り尾道を後にした。 |
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追記:
以前から気になっていたけれど、尾道にもベイタウンがあった。
しかも、http://www.baytown.or.jp/というかっこいいドメインもある。幕張ベイタウンよりも「ベイタウン」と名乗っているのは先輩のようだし、せっかくの機会に寄ることが出来なかったのが悔やまれる。 |