チカシンガーさんのライブ。エレクトーン誕生50周年記念。な、な、なんとマーサ三宅さん(大橋巨泉氏の元奥様でチカシンガーさんのお母様)もゲスト出演。素晴らしい〜。マーサさんはサイコーですなあ。声の衰えがまったく無い。いや、それよりもよりも風格というか、存在感というのか、物凄い光を放っている。ザ・ボーカリストである。かといって、威圧感はない。チャーミングなのだ、これが。
もちろんチカさんも素晴らしい。今回はジャズのみならず、ミュージカルの楽曲やムード歌謡も披露してくれた。こども達とドレミの歌も熱唱する。休憩を挟んで約1時間半(だったかな?)、たっぷりと楽しませてくれた。ビリー・ホリデーの没後50年を記念しての彼女のナンバーも披露してくれた。トレード・マークの髪に白い花をつけて。
それと、今のエレクトーンって、すんげえ進化しているのだ。ホーンも、ストリングスもホンモノっぽいし、なんとギターの音色もかなり凄い。特にウッドベースの音が最高。楽器の編成はそのエレクトーンとドラムの2つしか無いのだが、それで十分。倉沢大樹さんの演奏は本当に凄かった。隣で聴いていたケリーちゃんが、「栗本さんのピアノとグレッグさんのベースをいっぺんにやっている感じだね。」と言った。おっしゃるとおりだ。ドラムの小山太郎さんもいい感じ。さすがNY仕込み!
会場は渋谷のYAMAHAエレクトーンシティ。かつてのエピキュラスだ。70年代にいろいろなポップスのコンテストなどがあり、音楽やっている若者の憧れの地だった。私は20代の前半に何度かコンサートで来たことがある。当時はあの辺りでは結構目立つ建物だったが、今はかなり古くなってる。ケリーちゃんが、「天井低いね〜。」と言ってたけれど、昔の建物はそんな感じだった。昔のエレクトーンも展示されていた。空気は完全に昭和だ。
ライブが終わり、テキトーに入った店が、またなんつーか、面白くて、インスタントラーメンとか、缶詰とか魚肉ソーセージなんてメニューがあって、例えば缶詰のメニューには「この店で一番マトモな味」なんて書いてある。スキンヘッドのマスターは注文する度にひとことずつ何か文句を言う。べらんめえで、ちょっと怖くてとっつきにくいタイプ。でも笑顔が可愛い。相模原の自宅では野菜をつくっている。でかいキュウリをご馳走してくれた。ジャズが好きだという。その店のことを書くとそれだけで1ページを要してしまいそう。でも大変なので、やめた。
あまりにもインパクトのある店だったので、ライブの素晴らしい余韻が全て消し飛んでしまうところだった。(笑)
左: | 元渋谷エピキュラス。今はエレクトーンシティと名を変えている。憧れの地だった。燦然と輝くYAMAHAのロゴマークがかっこいい。 | 右: | ホールはこんな感じ。広いけれど今のホールからすると天井は低い。特に客席の天井はオフィスビルの天井くらいの高さ。 |
左: | チカ様は合計3回のお色直し。この薄いピンクのドレスはちょっと胸元が、せ、セクシーすぎるぜ、チカ様っ!! | 右: | お母様もお色直し。仲むつまじい親子であった。 |
http://www18.ocn.ne.jp/~jfachika/ (↑)チカシンガー オフィシャルサイト
http://www.kyosen.com/
(↑)大橋巨泉(チカさんのお父さん)のサイト
左: | 館内に展示してあるエレクトーン。いろいろな種類があるもんだ。 | 右: | ケリーちゃんちにもあったという昔のエレクトーン。 |
ちょいマス
この上にも書いた、とてつもなくいいかげんな店。渋谷区桜ヶ丘にある。何がすごいかっつーと、ツマミ系は殆どがスーパーで買ってきたようなものがそのまま出てくる。3級グルメの王様という感じ。それと、注文するたびにマスターが突っ込む。そして、一人でボケる。例えば、「そんなもん注文するなよな。」とか。なんだかよくわからない。わからないまま、ビール、ホッピー、酎ハイとぐびぐびと飲んでしまった。
「ちょいマス」というのは店の名前。どういう意味だか分からない。ちょっと怪しい意味がありそうだ。ひょっとして・・・・。 |
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しっかし、ケリーちゃんも一人じゃ絶対にこういう店なんて行かないだそうね。旦那ちゃんとだって無いでしょ?
左: | まず座って目についたのがこれ。「当店の喰べものは基本的にインチキです。こだわりのある方は専門店に行くことをお勧め致します。」とこだわった注意書きがカウンタに下がっている。 | 右: | この人がマスター。
週に2〜3回は店に泊るらしい。
「そのほうがいいんだよ。たまに女房見たほうが新鮮だろ??」って、さあぁぁぁあああ。
そりゃそうかもしんないけどさぁ。
写真撮っていいよと言いつつも、じっとしてくれないので、うまく写せなかった。
ブログに載っけてもいいよ、とも言ってくれた。ちょっとヤケクソ的な言い方だったけれど。 |
左: | 究極の手抜き料理(おっと失礼!)。これぞC級グルメ。
魚肉ソーセージ。
でも立派なツマミだ。
丸かじりというのも出来るようだ。 | 右: | 相模大野の自家栽培のキュウリ。
すごっく瑞々しく、サクサクしてうまかった。採れたてだという。
でもちゃんと手入れしてないから、くるりと蛇みたいに輪っかになったルックスだった。 |
左: | ちょい揚げ過ぎだろう、ってなハムカツ。
殆どが衣。つーか、中身ってあったっけ?(笑) | 右: | 店を出た後、あれ、なんて名前の店だっけ、と後戻りして撮った写真。 | 「警告!寝る場所ではありません。となりにカプセルホテル有り。飲むなら寝るな!!寝るなら帰れ!!」と、書いてある張り紙もあった。その通りだよ、マスター!!
ま、なんだかんだ言っても面白かったので、是非また行きたい店だ。今度はインスタントラーメンでも食うか!!!
2009/7/3
はじめてのミッドタウン
幕張を拠点として細々と仕事しているとミッドタウンにはまったく縁が無い。あ、でも、その前は何度か通過したことがある。どうせ用も無いのに寄ったって面白くないだろうってなわけで中には入らなかった。恵比寿のガーデンヒルズも、六本木ヒルズもそんな調子でオープンしてから暫く行かなかった。でも、ま、来るべきときが来たのかな。待ちあわせをここでしたので、観念して中に入ってみた。六本木ヒルズよりも派手さはないけれど、田舎もんには凄いところだ。こんなところで働いている人もいるんだもんね。びっくりするね。芝生の広場もいいね。
サントリー美術館では「天地人展」をやっていた。開催期間が7月12日まで。今度の日曜に息子を連れて、なんて思ってたけれど、よくよく考えてみれば、仕事や、別の用事があったりと、どうも来れる見込みは少ない。うーむ、残念。
ムーディーブルース
久々に「Every Good Boy Deserves Favour」(上の写真)をレンタルCD屋で借りてきて聴いた。当時とはまた違った新鮮な音だった。
なんと、彼らは現在でも活動を続けているのだ。(驚)
http://www.moodyblues.co.uk/index_main.html
(↑)OFFICIAL
http://moody-blues.ateliermac.com/
(↑)これ、詳しい。すごい。
「Every Good Boy Deserves Favour」(邦題:「童夢」)は、71年の作品。当時はもちろん大ヒットしたけれど、私がこのアルバムを買った(おそらく73年頃だ)理由は、ジャケの凄さだろう。あと、糸居五郎だか、或いはウルフマン・ジャックだかが深夜のラジオで流してくれたのかもしれない。このアルバムをきっかけに、間違いなくムーディー・ブルースはその後、日本にも浸透するが、更にその後、ほとんどの日本人がこのバンドのことを忘れてしまっている。いや、最初から知らない人もいる。ピンク・フロイドや、イエスの存在があまりにも大きくなって、ちょい地味なムーディーブルースはあまりメディアにも出なくなってしまった。
そのメディアに登場機会が少ないことは逆に言えば、知っていると自慢できるという意味である。プログレの話題になると私は得意気に「ムーディー・ブルースって、知ってる?」と決まり文句のように相手に訊ねていた。80年代の初めの頃は、ちょっとマニアックなプログレファン(プログレファンは総じてマニアックだ)は「知ってるよ!」と逆に身を乗り出して話し始める。むしろ私はムーディー・ブルースのことを2、3のアルバムを聴いているくらいで、そういう人から知識を得ていた。
85年くらいになると、プログレそのものが下火になって、いつの間にかロックはフュージョンして、かなりお洒落になってきた。ハードロックも下火だった。その代わり、その路線はヘビメタとかパンクとして変遷を遂げた。その頃にはムーディー・ブルースを口にする者もいなくなってしまった。あれから24年。その間、残念ながらまともにムーディー・ブルースを聴いたことはない。テレビ、ラジオからも完全に消えてしまった。「Every Good Boy Deserves Favour」ですらだ。名盤なのに、どうして。例えば、ピンクロイドの「狂気」とか、「炎」はNHKのドキュメンタリーで流れてたりするのに。(おそらくプロデューサーがピンクフロイドのファンなんだろうけれど。)
2009/7/4
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2009/7/3
しばざ記 696 |
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