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ベイタウン旅行倶楽部
山小屋暮らし

新潟の山小屋にて

5月の連休は山小屋で過ごす。
ン十年の宮仕えをしていて、5月の連休をフルに休んだのは今年が初めてといっていい。休んだというよりは、休めたというのが本音で、リーチがかかっている仕事をほったらかしにすればこそ、こういうことが可能なのである。

それに、まったく携帯電話も届かないし、テレビも無い、もちろん新聞も来ない世間からまったく隔離された状況であれば、仕事だって追い掛けてはこない。第一、仕事をやりたくてもパソコンも無いし、仮にモバイルPCを持参したとても、手を触れてはならないという掟を自分に科しているのだ。

そう、何もしない。これが鉄則。私の仕事はこども達(息子といとこ)と遊ぶこと。それだけだ。本当は朝晩の家事もしなくてはならないのだが、幸い出来の良い義弟がなんでもやってくれる。遊んで、暗くなれば酒を飲んで早寝するというのが日課だった。

山小屋は関越自動車道の湯沢インターで降り、17号を国境の山に向かって東京方面へ10Kmくらい戻った山中にある。小高い山の中腹で、周囲は鬱蒼とした杉林に覆われている。細い道を少し登ったところは雑木林になり、そして雪の為にそこから先には行けない。そう、5月の連休なのに、日陰にはまだ雪が残っているのだ。

山小屋の前にも屋根から落ち、積もった雪がまだ解けないで、山のようになっていた。山小屋から少し歩いたところからは、苗場山周辺の白い雄大な山々が望め、住んでいる幕張ベイタウンと環境が雲泥の差であることに驚く。そう、ここは日本一の豪雪地帯なのだ。

山小屋で一夜過ごした翌日、散歩がてらに山道を下り、スキー場のある三俣へ行った。三俣はメジャーな苗場に比べると通り過ぎてしまうほど地味なスキー場である。私が行ったのは、閑散としていて、誰もいないスキー場だった。当然ながらリフトは止まっている。ゴーストタウンのようである。雪解で増水した清津川だけが轟音を立てて流れている。実は、少し離れた17号沿いのスキー場はまだまだ滑走可能で、最後の春スキーを楽しむ若者で溢れていた。

OKKYという凄いところに行った。正式名称は奥清津発電所という。2つのダムの位置エネルギー(標高差)を利用した発電所だ。昼間は上のダムから下のダムへ水が流れる。その際、途中でタービンを回し発電する仕掛けだ。夜間は逆に余剰電力で下の水を上に持ち上げる。OKKYは田代スキー場のリフト乗り場の奥にある。

とにかくでかい。発電機はあまりにもでかくて大きさを説明するのが厄介だが、発電機の軸の太さだけでも直径が3メーターくらいだろうか。そんなでかいやつが、ぐるんぐるん回っているのだから恐ろしい。水の力というのは言葉に表せないほど凄いのだ。だいたい、水の流れを遮断する弁というのが、200トンの水圧に耐えられるように作ってあるという。この200トンという数値自体がどのくらいの量なのか皆目見当がつかない。

天体望遠鏡を持っていった。ベイタウンの友人から借りたものだけど、これがなかなか難しい。組み立ての予行練習をしてゆけばよかったのだが、三脚を組み立て、本体を取り付けるのに、1時間以上もかかってしまった。だが、誰も急がせる者もいないので、のんびりした気分で組み立てた。明るいうちに、周囲の山々を覗き、コツを掴む。かなりでかい反射式望遠鏡で、所有者の友人は土星の輪もくっきりと見えると言う。

ところが、難しい。倍率が高過ぎて、僅かな動きでも対象物がどこかに行ってしまう。それに、天地左右が逆になるので、思うように対象となるものを追い掛けられない。空にはいつしか月が光出し、まず月に照準を絞り練習をすることにした。

まず、小さな照準用の望遠鏡で月を覗き、的を絞る。それから、本体のほうを覗きながら、2つの調整ノズルを左右に回しながら更に微調整をする。おお、見えた。これは驚きだ。望遠鏡の中の月はあまりにもでかいしまぶしいし、まともに見られない。少しずつ輪郭のほうへ移動する。おお、今度はクレーターがはっきり見える。でかい。あまりにもでかく見える。月の一部が画面いっぱいに広がる。おそらく、面積比でいえば、月全体の6分の1程度の部分で画面いっぱいになっている。言い換えれば、月全体を見るのには、却ってもっと倍率の低い望遠鏡でなくてはならない。

月が見えたことで気を良くして、じゃあ、いよいよ星を見るか、と少しはチャレンジしてみるのが本筋なのだろうが、すぐに諦めた。だいたい月を見るのに要した時間と労力で嫌になっていた。それに、こども達も月の表面を見せてやったのに、大した感動もしていないことで、嫌になってしまった。山小屋の中から美味しそうなカレーライスの匂いも漂ってきて、それどころではなくなっていた。




雪を抱いた苗場の山々


関越自動車道・越後湯沢の出口。
ここが今回の山小屋暮らしのスタート地点。



やっぱ、田舎はいいなあ。
と、こどもたちも思っているようです。



ここが数日間お世話になる山小屋。
杉木立に囲まれている。


小屋の前の白いものは雪。



山小屋のだいたいの位置。
みつまたスキー場の近くだ。


(2004/5/5)


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