白井梨ブランデー株式会社
森の中のひっそりと佇むファクトリー。
名物社長の話題の会社。
ベイタウン旅行倶楽部



白井梨ブランデー株式会社のY川さんから、6月21日(土)、夕刻の5時からロックコンサートがあるよ、というご案内を受け、とりあえず現地に行ってみることにした。以前から会場となる白井梨ブランデー株式会社がどんな会社なのか、それと、どういう場所にあるのか興味があったのと、社長の草間政一さんに一度お目にかかってみたかったのである。

実は草間社長のことはY川さんから色々お聞きしていた。元レスラーで、有名下着メーカーの役員、新日本プロレスの社長を歴任し、白井梨ブランデー株式会社には公募で社長になったというユニークな経歴もネット等で知った。有名人、芸能人とも交流があり、こりゃ是非不肖わたくしめもお会いしてゴリヤクを頂戴しないと、なんて思った次第である。いや、それだけじゃない。元気いっぱいのこの会社と、幕張界隈で地域活性化の活動をしている(私も含めて)人たちとの接点をつくろうという下心もあるのだ。

ま、下心というか、最初っからそれをオープンにしてたけど。(笑)



昼過ぎに雨が降ってきた。それは出かける少し前の3時半頃にやっとやんだ。雲は厚く、暗い感じ。海浜幕張から16時4分発の武蔵野線直通列車に乗る。東松戸で降り、北総線に乗り換え。東松戸もこのところようやく駅前に色々なものが出来てきた感じ。以前は寂しすぎたのに。さて、ここで驚き。北総開発鉄道、いわゆる北総線の値段があまりにも高くてたじろいでしまう。それは前回の「しばざ記 478」にも書いたとおり。仕方ないので、買うには買うけど、なんで白井辺りに行くのに片道790円(JR+北総線)なんだよ、という怒りがこみ上げてくる。

で、とりあえず白井駅に到着。さってと、ここからが大変なのだ。前日にプリントアウトした地図を片手に現地を目指していざ歩かん!!!そう徒歩なのだ!!!しかも、かなり遠い。覚悟の上だ。

おっと、バス代をケチっているのではなく(多少それもある)、ハイキングを兼ねているのだ。だからクルマで来なかった。地図を見る限り、とんでもない田舎だ。田舎を歩くのは楽しいのだ。以前、鎌ヶ谷の日ハムの2軍球場に歩いて行ったこともあるけど、ほんと、歩くのって楽しいのだ。今回は更に距離が長い。ううっ、わくわくするじゃないか!!!


白井駅の周辺は郊外にある団地を中心とした街になっている。しかし、歩き出して5分で、あっと言う間に田舎の景色に変る。緑が多く、梨畑も点在し、それはいいけど、かったるい片側1車線の道がだらだらと続き、田舎のくせにクルマだけはやたらと多いのだ。

しばらく歩くと国道16号線にぶつかる。そこまででも20〜30分は歩いたのではないか。ガソリンスタンドの脇の歩道橋を渡り、尚もだらだら続く田舎道を進む。少し行った白井保育園の三叉路を左折。斜めに延びている道に入る。そこからはやや道幅が狭くなり、景色は更に田舎度が増す。民家がやがて無くなり、左右の景色は梨畑になる。いいぞ、いいぞ。これこそ田舎なのだ。交通量も極端に少なくなり、田舎特有の静けさもある。ところどころには森もある。うひうひ。


左:だらだらと続く一本道。緩い蛇行を繰り返しながら印西方向に向かう。
右:国道16号線との交差点。


左:印西方向に向かう道から、左折し、最初に出会った会場案内の張り紙。
右:民家が途切れて、こんな畑の風景に変る。



左:ここが梨ブランデーの入り口。梨畑と森の間の道を入り、更に700m先。
右:さりげなく看板。うっかり見逃してしまいそうだ。


10分くらい歩き、木々の陰でほのかに暗い三叉路を左折。バス停は「梨ブランデー前」となっている。ここから樹林帯の気持ちのいい道。夜だったら怖くてちょっと歩けない。そういや、さっきから歩いているのは私だけだ。この近辺の人は誰も歩いていない。夕刻ということもあるのだろうし、近辺の人々の交通手段は自動車なのだろう。それに、こんなところを歩くと危険なのかもしれない。


まだ可愛い梅の実くらいのサイズの梨。


左:鬱蒼とした森の中の電柱に会場案内の張り紙が・・・。
右:昼なお暗き緑のトンネル。夜だったら絶対に怖い。
  ところで、誰も歩いていない。
  いや、ここだけじゃなくて、5キロくらい歩いた、その行程で誰にも会っていないのだ。
  それって、凄いことじゃない!!???

ところどころの電柱には、A4の用紙に赤い文字でプリントされた「ロック会場はこっちだぜ!」という張り紙がしてある。「だぜ!!」に心意気を感じるが、大自然の中でのA4サイズでは迫力に欠ける。せめてA3くらいの用紙にすれば効果的か。そうこう思っているうちに森の中にひっそりと佇む同社に到着。うーむ、ブランデー造りにばっちりの環境じゃないか。嬉しい。森は同社の辺りで一旦終わり、道を更に行くと田圃があって、小川があって、という景色になっている。里山の感じかな。最高だ。私、こういう会社って大好きっ!!就職したい!!!(笑)

会場ではちょうどベンチャーズの演奏をしていた。近辺に民家がまったく無いので、騒音の苦情も無い。観客はパラソルの下でビールを楽しんでいる。曇っていて、今にも雨が落ちてきそうな天気だったけど、それが却って森林のいい香りを高めて、更に雰囲気を良くしている。草間社長は、会場を入ってすぐのところにいらっしゃった。スキンヘッドで、がっちりした体格。そして、明るい笑顔。うまく言えないけど、魅力的だ。ほんの少々だったけど、お話しをさせて頂いた。幕張で一緒にイベントをやりましょう、なんてお誘いもした。ここで私を雇ってちょーだい、なんて、それは言わなかったけど、またすぐにでも訪れたい会社であることは間違いない。

Y川さんは、やきそばだかフランクフルトだかを一所懸命つくっていて、申し訳なさそうにしていた。時々話しはしたけど、てんてこ舞いといった感じ。さて、実はそこで長々と過ごしたいのは山々なのだが、適当に写真を撮った後、すぐに白井に引き返す。次の予定があるからだ。あー、なんて悲しいんだろう。後ろ髪を引かれつつ、現地を後にした。


左:緑の中でのベンチャーズサウンド。おやじバンドが頑張ってる。
右:草間政一社長。地元だけではなく非常に有名な方である。



左:お客さんたち。まだまだ続々と会場に集まってきているので、人数はもっと増えるのだ。
右:焼き鳥、やきそば、フランクフルトなどのコーナー。建物の2階におつまみのコーナーがある。


左:梨のキャラクター。可愛いけどちょっと怖い。「なし坊」という名前らしい。
右:建物の外観。結構かっこいいのだ。ロックの演奏は、1階部分の庇の下で行われているので、雨天でも大丈夫。


左:同社のすぐ近くを流れている小川。なんとこの川、あとで調べたら、遠く花見川へ注いでいるのだ。
右:会場に来ていたお嬢ちゃん。「写真撮って。」と近寄ってきた。大人っぽいけどまだ小学生だ。



左:周辺の森。森林浴をするのにはいいかも。
右:帰り道はバスで。うっかりすると見逃しそうな最寄のバス停。


左:バス停の名前は梨ブランデー入り口。入り口といっても700m離れている。
右:16号の交差点辺りで渋滞したので、バスを降りて、また駅まで歩く。(歩きたかったのだ!)
  ボディに梨のキャラクターの入ったデザイン。
  私が乗ったバスはこれではない。


尚、このロック大会の様子は千葉テレビ放送で今週の金曜日にオンエアされるそうだ。

http://www.shiroi-nashi.co.jp/
白井梨ブランデー株式会社のホームページ

2008/6/22 Zaki



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