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ベイタウン旅行倶楽部


葛生の氷室そば
1992年11月22日 栃木県葛生町

【氷室そば】
住所:栃木県佐野市柿平町513-1
電話番号:0283-87-0251
(当時は、葛生町だったが、2005年に佐野市と合併。)


とにかく、凄い場所にあった。そこへ行ったのは十五年前だから、記憶が薄っすらとなってしまっている。大のそば好きの義父の提案で、葛生の美味いそば屋に行こうということになった。まだ、インターネットが一般的で無かった頃、いわゆるパソコン通信というやつで、全国のそば好きが情報交換していた。義父は、そのネットを利用して、どなたかから、「葛生にうまいそば屋がある。」という情報を聞いていた。

当時義父は定年を過ぎているとはいっても、役員だったので、嘱託の形で勤務しており、多忙だった。葛生のそばの計画は1年単位でズレていった。ある日、私との双方の都合が良かった日、思い立ったが吉日ということで、葛生を目指して、出発。葛生は、東武佐野線の終点。

さて、そこからが問題。葛生の美味いそば屋は、店名が分からない。頂いた情報には、店の名前、住所が無い。「葛生に着いたら、地元の人に聞いたほうが早い。」ということだった。駅前にたまたまタクシーが止まっていたので、運転手さんに義父が聞きに行った。

どういう交渉をしたのか分からないが、その運転手さんは勤務がちょうど終わるところだったので、道案内をしてくれることになった。一旦、タクシー会社まで行き、タクシーを置き、そして自家用車に乗り換え、我々のクルマを先導し、山道に入った。ずいぶん親切な人だ。

くねくねをした山道をひたすら走る。ずいぶん山深い場所まで来た。民家はところどころにしかない。どう見ても観光地ではない。本当にこんな山奥にそば屋があるのか。道の案内表示もないし、もちろんそば屋の案内看板も無い。案内のタクシーの運転手は構わずどんどん走る。後で、知ったことに、葛生の有名な仙波そばの産地の沢筋と隣合わせ。

葛生の駅から30分くらい走った辺りの一軒の農家の庭先に先導者が入る。我々のクルマも続く。すると、農家の庭先に店らしい建物があり、その前にクルマを止める。店には「氷室そば」という暖簾があった。この写真だけ見ているとちゃんと店だけど、でも、そこに行くまではまったく看板も出ていないので、偶然にたどり着ける確率はゼロに等しい。

後年、ネットで「氷室そば」と検索しても、出なかった。最近、ようやく引っかかるようになった。もし公共機関で行くとなると、葛生駅からおそらくバスが出ているので、柿平とか、氷室(小学校)へ行くにはどうしたらよいか、案内所で聞いてみらた行けるかもしれない。



食事の後に何故か砕石場に。怪獣映画の格闘シーンに使えそうな場所だ。
店内は混んでいた。地元ではない雰囲気のおばちゃんたちやら、県内(栃木訛りで判断)のおっちゃんたちで、ほぼ満席。でも、タイミング良く、テーブル席がひとつだけ空いた。ラッキーだ。運転手が小声で、「本当は予約しないと入れないんだよ。」と言った。それにしても、こんな山奥でもちゃんとお客さんは来ていること自体が不思議だった。

ちゃんとしたメニューのようなものが無かった(と記憶している)。タクシーの運転手は、店の人とも顔なじみで、すぐさま、「一升そばと、そうだねえ、天ぷらを適当に。」というようなことを言った。一升そばというのは聞き捨てならない。普段は質より量を優先する私好みだ。

親切なタクシーの運転手さん。あの時は有難うございました。お元気ですか?
待つこと、30分。本当にでかいザルにそばがどかんと盛り付けられた、一升そばが登場した。こりゃ凄い。それから、天ぷらも凄い量だった。山の幸の天ぷらだった。もちろん、そばは手打ちだし、天ぷらは揚げたて。どちらも美味かった。前述の通り、なにしろ十五年前のことなので、実はどんな味か忘れてしまった。しかし、こうして、このことを書いているということは相当美味しかったのである。

つーか、この一升そばは親戚の酒席などで、何回かに一度話題に出るくらいインパクトがあった。量もそうだけど、味も良かったから。それに、その親切なタクシーの運転手さんのことも話題になる。その店の食事代は義父が勘定したが、ただそれだけの報酬で、あんな山道を片道だけでも40分走り、案内してくれたのはいったい何故なんだろう。おまけに、食事後に、何かの採石場にも連れていってくれた。この辺りも記憶が曖昧なんだけど、明らかに観光地でない、その採石場に行った意味は何だったのだろう。決して面白い場所ではないだけに、謎なのである。

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1992/11/27
(2007/10/3 著  2007/10/7 編集 Zaki)



Zakiさんについて

たぶんものすごく寂しがりやだと自分では思うのですよ。大勢でいても、いつも孤独感を感じる。だから旅に出る。もちろん一人旅。だから、自分の写真が無い。写っているのは風景だけ。でも、それらの写真を見れば、そのとき自分がどんな心理状態だったかつぶさに思い出す。かっこよく言えば、心象風景なのです。

一応、ベイタウン中年バンドというロック中心の音楽サークルの代表やってます。あと、俺達のホームページのスタッフです。仕事は適当に、あとはひたすら面白いもの探して歩いてます。最近凝っているのは、野菜炒め。キャベツのしゃきしゃきっとした感覚がたまりません。

2007/10/3
 



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