「俺たち2」管理人による戯言
日記でもない、コラムでもない、単なる戯言。そんな感じ。
筆者は幕張ベイタウン在住のおやじ。結構、歳いってます。はい。
しばざ記
「有吉が繰り出す悪口」
毒舌で名を馳せたたけしもこのところ文化人だからか、面白みに欠けてきた。
その点、一度どん底まで行ったのが功を奏してか、有吉が面白い。



最近、おもしれえなと思うことのひとつに復活芸人の有吉が繰り出す毒気のある悪口だ。悪口というか仇名という範疇なのかもしれないが、今まで、「おしゃべりクソ野郎」なんて仇名を、いくら芸人さんであろうが、本人を目の前に堂々とテレビで言い放つなんて前例があっただろうか。

たけしも確かに毒舌を吐いていて、若手をヘンテコな仇名で苛めたりしているが、有吉のは更に上を言っている。しかも、彼がこきおろしている若手芸人達はむしろ喜んでいるようにも見える。テレビで観ている私にとっても痛快だ。いや、気分を害している人もいるのかもしれない。

こういったかなりキツイ仇名を受け入れる風潮はいつからあったのだろう。やっぱりたけしあたりが開発したのか。それ以前は芸能人にヘンな仇名をつけるようなことって無かったと思う。あったとすれば、マエタケ(前田武彦)が自分が命名した仇名で芸能人を呼んでいたケースだろうか。

彼が人気絶頂の頃、やはり人気番組だった夜ヒットの出演者に、次々とユニークな仇名をつけていた。動物に例えたり、中には食べ物に例えたりと、中には気の毒に、と思うものもあった。私はそれが非常に面白かったのだけど、仇名をつけられるほうの対象が、歌手であり、それがまずかった。

イメージダウンを恐れたプロダクションからの苦情でそうなったのか、あるいは、視聴者とか歌手のファンの方々が苦情を言ってきたのかは知らぬが、あの人気絶頂のマエタケがテレビから干されてしまったのだ。これにはまだガキだった私もびっくり。なんと了見が狭いんだろうと呆れてしまった。それ以来マエタケはテレビから姿を消した。
(このくだり、私の見識が間違っていたようで、ヒナさんからマエタケが干された理由は別のところにあるとのご指摘が・・・)

今でこそ何でもオープンにずけずけ言うようになった日本人。かつてはヘンに周囲を慮り過ぎて、それがギャグをつまらなくしていた。だいたいエンターテイメント系の番組をつくっている奴らがクソマジメ過ぎるのだ。そういう例はいくらでもある。一般社会は周囲との軋轢を生まないために対人関係はうまくやるにしろ、テレビの中でのミエミエのおべっかとか、大御所に対する気の使い方は観ていて物凄く気持ちが悪い。お笑い界でさえそうだ。

ところで話をまた有吉に戻すが、大竹まことのラジオ番組で彼が「僕はその場にいない人の悪口は言わないようにしているんです。それは陰口ですから。陰口だとかなり怨まれます。」というように語っていた。なかなかいいことを言う。私は悪口も陰口も叩く。有吉の言うことを教訓にしよう。


2009/3/10
しばざ記 639
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