金峰山は、山好きだったら誰でも知っているほど人気の高い山だし、実際に行ってみるとその素晴らしさが分かるんだけど、一般的にはあまり知られていない。奥秩父の山のひとつだといえば、なんとなく分かるかな。 1989年12月31日 私たち(山仲間)は、その金峰山に翌1月1日のご来光を求めて登山に行った。右の写真は山頂直下の金峰山小屋。雪はさほど多くないが、なんせ吹きっさらしの場所なので、稜線に出ると飛ばされそうな冷たい風と闘いながらほぼ一日かけて小屋に到着する。 | | |
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到着後、着ているものを脱ぎ乾かす。幸い天気に恵まれて、ヤッケなどはぐしゃぐしゃにならずに済んだが、それでも雪の上をずっと歩いてきたので、足元は濡れていた。■写真左:これが夕飯。■写真中央:小屋の外にビールを冷やしておく。■小屋の中は慌しい。 |
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翌1990年元旦、我々は頂上を目指す。しかし、残念ながら小屋で振舞われた日本酒をしたたか飲みすぎて、二日酔い。一足違いでご来光を見損なった。その代わり、素晴らしい霧氷や、八ヶ岳のてっぺんから徐々に日が当たってゆく様を見ることができた。 |
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小屋の近くから見た八ヶ岳。雲がかかっている辺りが赤岳などが並ぶ稜線。真ん中あたりの陰はまさに金峰山のもの。素晴らしい。そして右側に少しだけ陽が当たっているのは瑞牆山(みずがきやま)。非常に人気のある山である。 |
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金峰山の稜線。頂上に向かう途中から撮影。五丈岩のあたりに人がたくさん。もう既にご来光を拝んで下山する人たちだろうか。あるいは、これから国師岳方面へ縦走するのであろうか。いずれにしても我々も頂上でご来光を拝みたかった。それに、小屋から頂上までは短い距離だからといってなめてはいかんな。足もとはがちがちに凍っていて、歩きにくいこと。アイゼンのお陰でなんとかホールドできているけど、くれぐれも冬山を馬鹿にしてはいけない。 |
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やっと稜線に。この景色を見たら疲れも吹っ飛んでしまう。気温はもちろん氷点下。マイナス15度くらいだったと思う。なんせ、無精髭も凍ってたくらいだから。それにしても二日酔いは治らない。 因みに金峰山は夏山もいいから、是非皆さんお出かけください。国師岳の肩を通る林道を大弛峠までクルマで行って、そこから歩くという方法もある。これなら、割合楽に登れる。但し、くれぐれも2000m級の山なので、ナメたらあかんぜよ。 |