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杉戸町、宮代町・・・東武伊勢崎線の・・・・
東武動物公園 周辺



朝の新越谷駅(下り線はガラーンとしている)
東武動物公園へは、海浜幕張〜南越谷(武蔵野線)、新越谷〜東武動物公園(東武伊勢崎線)というルート。


仕事の関係で平日の午前中に杉戸へ行くことになった。東武伊勢崎線の東武動物公園駅。この路線は地下鉄日比谷線に直通があり、なんと東急線の中央林間(神奈川)まで一気に行けることが判明。海浜幕張からだと、武蔵野線で南越谷、新越谷で東武線に乗り換え、トータル約1時間20分で東武東上線駅に到着する。

東武動物公園は、おそらく千葉の人間には馴染みが薄いだろう。実際、私も行ったことがなかったし、いったいどこにあるのかも知らなかった。一時盛んにテレビなどで宣伝していたから、名前くらいは聞いたことがあるかもしれない。だが、小田茜が宣伝していた東武ワールドスクエアのほうが圧倒的に知名度は高いし、興味もあるので、そちらのほうに行かれた方は案外多いのではないか。

私は、東武動物公園も東武ワールドスクエアも、日光江戸村も全部同じ日光の辺りにあると思っていた。しかし、東武動物公園は意外なところにあった。意外に近いけど、絶対に縁の無いところ。そんな場所だ。正確な位置は地図をご覧頂ければお分かりになるのだが、だいたいの場所で言うと、春日部のすぐ北に位置する。埼玉県の北東である。

今回は、というか、最近の旅行記はいつもそうなのだが、観光で訪れたのではなく、仕事で行ったので、本来の観光地とは異なる見方をしていることも多々あると思うのでその辺りはご勘弁願いたい。それにしても、意図的なのもあるが、遠方への出張が無くなってしまい、私のリポートが比較的関東ローカルになっている傾向にある。バリエーションの不足も併せてお詫びしたい。

ということで、武蔵野線から東武伊勢崎線に乗り換える。午前9時頃。寒の戻りで、3月だけど気温は低い。東武線は高架なので、遠く筑波山がくっきり見える。越谷、春日部と通過して、約20分後には東武動物公園駅に到着する。駅は比較的大きいのだが、杉戸方面の出口は恐ろしいほど閑散としている。第一大きなビルがまったくない。予測はしていたものの、あまりにもスカスカの風景に驚いてしまった。

とはいえ、この路線の延長線上の新古河の辺りは一言で言えば、何にも無い景色なので、このくらいで驚いていてはいけない。仮にも杉戸はきちんと街の体裁は保たれている。駅前の商店街もなんとなくある。コンビにだってある。が、正直、まったく活力を感じない。平日の午前中、しかも通勤する者もまったくいなくなる10時少し前なので仕方あるまい。


東武動物公園駅

駅の階段より西口方面を見る
東武動物公園駅は、東武電鉄の杉戸(車両)工場が隣接している。


東武動物公園駅の東側の出口を降りると、小さなロータリーがある。国道4号線の方向へ向かってすぐに古利根川に架かる橋がある。なかなか風情があるのだが、寒々としていた。川の向こう側に大きな料亭風の鰻屋さんがある。周囲が緑で囲まれている。庭も広い。少し店の前に佇み、写真を撮り、更に歩くと古い工場。林家製菓とペンキで書いてある。隣は直売所。うまそうな煎餅が店内に並んでいる。このまま帰宅できるのなら買って帰りたいところ。


林家製菓・工場直売所

煎餅の林家製菓(工場に隣接している)


さて、杉戸界隈では最大の企業、というか埼玉県の中でも大きな企業である某社との打合せをして表に出たときには昼近かった。せっかくだからこの街の名物でも食べようと思って再び駅へ向かう。一応商店街なのだが、まともに食事が出来そうな店が無い。だいたい、駅からすぐに古利根川があり、旅情たっぷり過ぎる。お馴染みのファーストフード系、丼系のいずれも存在しない。困った。

それで、仕方なく、駅の反対側に出ることにした。またこちらも同様。しかも、動物公園のある側なのに、すかすかの駅前通り。こちらは杉戸ではなく、宮代町である。駅の東側が杉戸町、西が宮代町という具合だ。南方面には春日部が隣接。いずれは春日部、杉戸、宮代が合併するような話もあるらしい。(合併協議会が発足)

それにしても、この宮代町も何も無い町だ。産業は東武動物公園に頼っているのだろうか。民間の駐車場ばかり目についた。平日で客などろくにいないのに、動物公園方面のクルマに向かってパートのおばちゃんが一生懸命旗を降る姿には哀愁を感じた。もっとも、都心からこの程度の距離ならば十分通勤圏なので、宮代は休日以外はベッドタウンの機能だけなのだろう。

宮代町を東武動物公園の入り口まで歩き、適当に風景を撮影して東武線に乗る。途中で東武野田線に乗り換え、大宮へ向かう。あまりにも田舎の景色なので、驚いた。岩槻あたりで若干建物の数が増えるものの、岩槻から大宮公園や北大宮の辺りまで来ないと、まるで東北の片田舎を走るディーゼルの列車のようだ。今日ほど大宮が大都会に思えたことがない。それは、海浜幕張にも言える。超高層ビルが立ち並ぶ海浜幕張などは、まるで未来都市だ。

東武動物公園そのものについては、職場に行ったことのある人間が何人かいるので、いずれ所感についてリポートしたい。

2004/3/3 Zaki





東武動物公園駅(杉戸町側のロータリー)

駅前商店街?

駅を降りて、最初に目につくのが、このアーチ。夜はさぞ賑わっているのだろう。しかし、実際に地上に目を落とすと、あまりにもがらーんとしているので、敢えて写真は出さない。

駅を降りて、国道4号線へ向かうとすぐにこの橋に出会う。
ゆったりした流れの古利根川。

かの井上陽水の歌の中に「川のある町で暮らしてゆきたい・・・」というようなフレーズがあったと思う。なんという題名かは忘れたけれど。

確かに川のある町に住みたい。

川の反対側から駅の方向を見たところ。
コンビニが見える。

何故だか新潟辺りの地方都市に来たような気分。いや、ただ、そんな気がするだけ。

川沿いにある鰻屋さん。
情緒たっぷりのお店。
由緒ある店という感じだな。
こういう店で旨い日本酒を飲みながら鰻のかば焼きを食べてみたいな。

先ほどの橋の上から北の方角を見る。
画面右のほうにある大きな木のあるところが、上の鰻屋さん。この周辺のみならず、結構有名だとか。

杉戸の町

ほとんどの店がカーテンが引かれていたり、シャッターが閉じていた。中には、潰れているお店もあり、どちらかといえば閑散としている。国道沿いの新しい大きなショッピングセンターの影響もあるかもしれない。

上の写真を拡大。

「ハイセンス・・・サニーのモードは銀座のセンス・・・男性専科」と看板に書かれている。
おそらく、この店がオープンした当初は、杉戸で一番のお洒落なスポットとして、若者が殺到したのだということが分かる。

お風呂屋さん

いまどき珍しい(?)薪を使っている。
建物の横には薪の山がある。

往来の激しい国道4号線。
しかし、東側にバイパスが出来たので、かつてほどの交通量ではなくなった。


東武動物公園駅の宮代町側、駅前通り。
正面の白っぽい建物が駅。
こちら側が動物公園なのだが、まったく観光地を意識しない町並みだ。



駅を降りて東武鉄道の杉戸工場沿いの小路
アンティークな工場が哀愁を誘う。

踏み切りから眺めた東武動物公園駅
ちょうど日光へ行く特急が停車していた。(一番左のホーム)

平日の昼間なのだろうか、商店街には人っ子一人歩いていない。心なしかピンクの飾りが虚しく風に揺れていた。

ちょっと変わった建物。「進修館」という。
宮代役場が隣接している。
ここは、おそらく公民館のような役割なのだろう。

進修館のすぐ隣の公園。

この型の蒸気機関車は珍しい(と思う)。

一応、東武動物公園の入り口まで歩いてみた。
まだ薄ら寒い季節なのか、平日だからなのか、まったく人影は確認できない。
観覧車がゆっくり動いていた。

この建物、なにか歴史博物館のような雰囲気だったが、小学校である。
東武動物公園に隣接する。

いわゆる、ここが昔で言うところの渡り廊下。(左)
この写真だけ見ていると、「ネパール・チベット紀行」に出てくる寺院のようだ。
別の校門から。
正面に見えるのが体育館。(上)


せっかくなので、東武動物公園のホームページをご覧ください。

東武動物公園のホームページ
↑↑↑ 画像をクリックしてください。


東武動物公園の主宰する乗馬クラブのチラシ。
キャッチコピーが凄いインパクト。
東武線沿線で入手できる。

しかし、なぜ、「今、馬に乗る」のだろう。
流行ってるのか???




駅で採取した資料。

<左>「すぎと七福神の案内パンフ」。杉戸町の寺院や神社を巡るルートを紹介している。色上質の紙に、コピーしたような軽印刷が予算不足を感じる。

<中央>「合併協議会だより」。南に位置する春日部と、杉戸、宮代が合併するための協議会を行っているようだ。春日部はともかく、同じ駅を利用しながら、線路を挟んで対峙する杉戸と宮代は合併したほうが何かと便は良さそうだ。

<右>「広報・すぎと」。そういえば、今日はちょうど3月3日のひな祭り。タイミング、ばっちり。なにが!?



杉戸の名物。

「杉戸まんじゅう」は、形状が埼玉銘菓「十万石まんじゅう」に似ている。とろろいもを使った、というところも同じ。確か、値段も同じ100円。協業しているのかもしれない。

清酒「杉戸宿」は電車で移動していた為に買うことは出来なかったが、次回何かの折に飲んでみたい。

ほかにも、「鶴牧煎餅」、「ぬれせん」、「杉戸焼」(せんべい)、甘柿「早生次郎」、「古代縄文揚げおかき」、「高野名物・特大焼だんご」、「七福神どら焼」、「泉赤飯」、「河内屋の麦めしうな丼」、ホンモロコの「もろちゃん」(モロコしょうゆ煮)、「発芽玄米餅」、「すぎーとぽてと」(洋菓子)、などなどがある。
すぎーとぽてと


ついでに、春日部駅の写真も掲載しておく。
東武動物公園と同じく東武伊勢崎線だが、東武野田線とも交差しており、交通の便がいい。
しかし、駅はご覧のようにアンティークで、旅愁を感じる。

春日部と聞くと、我々が深夜放送を聴いていた時代、「春日部のてっちゃん」というフレーズは耳にタコが出来るくらい聞いていたので、春日部の地名に懐かしさを感じる人も多いはずだ。


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