ベイタウン旅行倶楽部

オャジカル・ミステリー・ツアー!

広告クリエーターで、アートも手がけ、更にギターやベースを持たせたらギンギンのNackyさんのエッセーです。
文章力ももちろん凄い。写真も凄い。マルチなベイタウナーなのです。


さてさてお立ち会い。娘が3人揃えばかしましいのであるが、オヤジが3人揃うとやかましいの何のって。

去る日曜(2007.7.1)に、仲間うちでかねてからの希望だった「碓氷鉄道文化むら」を訪ねるツアーを敢行した。メンバーは、近所の音楽オヤジ仲間の佐藤じょん吉さん、悪友の「インチキ大島渚」こと慰安カーティス、そして家では「大きなコドモ」と言われる小生という、メカ好き・鉄道好きな3人である。

朝早く待ち合わせ、小生の狭いスポーツカーに大のオヤジが3人ギュウギュウ詰めになり、一路横川・軽井沢へ!おバカさんなオイラの提案で、車内にアコギとハープを持ち込み、3人で車中セッション大会。じょん吉さんのギターに合わせ、慰安カーティスのブルースハープが炸裂!ハンドルを握るオイラは歌うしかない!(笑)しかも、今日はジョン・レノンがこよなく愛した軽井沢も訪ねるとあって、テンションは早朝から最高潮に達し、ジョンの曲やビートルズの曲を次から次へとセッション。オイラもハンドルを握るだけじゃあツマラン!とばかりに途中の三芳SAで慰安君に運転を代わってもらい、後部座席でギター弾く弾く!じょん吉さんは歌う歌う!慰安君は…ハープをネックホルダーに装着し、何と運転しながらハープを吹くというバカヤロウぶり!(って、オイラがやれって言ったんじゃん^^;;;;) そこで事件が発生。ノリノリの曲を演ると、自然とハープ演奏に力が入る。ホルダーに付けたハープを吹く時は、当然首が左右に振れる…と、どうなるか…首の動きとシンクロして、両手首も小刻みに左右に振れる…しかもステアリングレスポンスの良いスポーツカー…ハンドルを左右に切りながらの高速蛇行走行!(恐) 前後左右の車が、スーッと遠ざかっていくのが見える。きっと危ない連中が乗ってると思ったに違いない。その後、運転中のハープ演奏はレギュレーションで禁止になったのは言うまでもなかろう。いやいや、このおバカな車中セッション大会、デジカメで撮っておけば良かったと大後悔。

そんなことをしている間に、本当にアッという間に妙義松田ICに到着。早速、横川名物「おぎのや」の峠の釜飯屋に…ガ〜〜ン!改装中で休業!ウワ〜ン(ToT) 何とか駅で釜飯をゲットし、ベンチで頬張る。「ウめぇー!」オイ!慰安君!もっとゆっくり食えや〜!この「碓氷鉄道文化むら」は、本当に素晴らしい施設である。日本の鉄道の歴史が詰まったような交通の難所・碓氷峠の機関区跡に、日本中から集めた現役を引退した車両達が、生きた姿で翼を休めている。マニア同士にしか分からないディープな会話をしながら、くまなく見て回る。みんな、日頃の緊張を全て解き放ったような、本当にサイコーの笑顔だ。こんな姿、家族には見せられないかも〜。

3時間近くは長居しただろうか。再びクルマに乗り込み、碓氷峠の急勾配・急カーブの旧街道を韋駄天のごとく駆け上がると、そこは軽井沢。そう、今日の旅の目的はもうひとつあるのだ。自分達が心から尊敬するジョン・レノン。そのジョンが愛した軽井沢で、ジョン縁りの地を訪ねてみたかったのだ。まずはジョンがいつも宿泊していたという老舗宿「万平ホテル」へ。J.レノンのマニアであるじょん吉さん(ニックネームにもそれが出てるよね)は、既に来たことがあるのことだったけど、自分は初めてで感激。ここのカフェで、ジョンがいつも飲んでいたというミルクティーと、松の実のタルトを食べて、ジョンの息吹を感じてみたかったのだ。そしてジョンが毎朝来ていたというフレンチベーカリーでお土産のパンやジャムを買い、僕らは再び碓氷峠の風となって駆け降りていった。

途中、鉄道文化財の碓氷峠アーチ橋に立ち寄り、この峠の凄まじい急勾配に敷かれた鉄路跡を自分達の足で歩いてみる。今ではアプト式の線路も、峠の番長・EF63機関車が押し上げる在来線も廃止となり、新幹線の長いトンネルでひとっ走りの碓氷路であるが、そこに刻まれた苦労と歴史は本当に重いものがあったのだ。そして一行は、妙義山と峠を一望できる「峠の湯」へ立ち寄り、フル○ン状態でマニアックな話に花を咲かせたのち、後ろ髪をひかれながら東京への帰路へ。そしてまた、帰りの車の中でもアコギで大セッション大会が!(笑)ビートルズやストーンズ、ポリスにスタイル・カウンシルやバグルズ(!)をみんなで大合唱していると、あの長距離をまたまたアッという間に帰ってきてしまった!(爆笑)

それぞれの家族や嫁を12時間もほったらかしにした「マジカル・ミステリー・ツアー」は、こうして無事終了。この日に見たじょん吉さんと慰安カーティスの笑顔は、本当に最高の笑顔だった。こうして僕らは、また現実と激務の中に戻っていくのであった。ああ、オヤジってば結構はかない生き物なんやね。だからたまには、こうして楽しまないと。
ところで、このツアーを機に「ベイタウン中年バンド・鉄道研究会」が華々しく発足した。ただ今会員募集中!入会規定は特に無し(笑)。入会をご希望の方は、じょん吉さんか私までまでどーぞ!

■碓氷鉄道文化むら
http://www.usuitouge.com/bunkamura/

■軽井沢万平ホテル
http://www.mampei.co.jp/

■碓氷峠・峠の湯
http://www.usuitouge.com/tougenoyu/


2007/7/3 写真&文 : Nacky

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Nackyさんについて(Mixiから自己紹介)

趣味は“楽器とバイク”という、昭和の不良高校生のようなジジィです。休日はバイクor自転車に乗るかイジるか、野外ライブをするしか過ごし方を知りません。よって、雨の休日は廃人です。

 とにかく2つの車輪しかない不安定な乗り物が大好き。モーターサイクルやMTBでムチャ走りをしての生キズが絶えません。また、ギターやベース、ピアノなどの楽器を与えると制止されるまで弾き続け、自作のヘンテコな曲をその場で作りながら歌い続けます。ロックやファンク、ジャジィな曲やクラブ調もOK!ジジィはジジィでも、スーパージジィを目指して日夜努力中。若い女性からはモテないが、オバちゃんやガキんちょ、オカマに対してはいつも爆発的なパワーを発揮します。家庭や仲間うちでの呼び名は「人間に最も近いサル」。

※僕等のバンド「Blue Color Union」では、女性ボーカリストとドラムorパーカッション(男女問わず)を募集中!ボーカルは、僕のオリジナル曲(日本語詞&英詞)を、ご自分の解釈で表現できる、ウィスパーからパワフル&ソウルフルまで歌える音楽性の幅広い方を希望します。もちろんオリジナル曲の持ち込みもOK!ばっちりアレンジします。ドラムはパワーよりもグルーヴを大切にできる方がいいなあ。(ライブ活動は頻繁です)

 仕事では長年関わっていたHonda F1の仕事を辞し、イタリア車の広告制作を経て、現在は港区の某広告代理店のクリエイティブディレクター。なんだか偉そうに聞こえるが、要は宣伝を作る上での何でも屋さんです。元来クルマ/バイク/レースのスペシャリストですが、今はなぜか女性下着のスペシャリスト。ご面倒な広告制作の仕事、よろず引き受けますのでご指名ください。
 


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